2015年 02月 08日
Keith Tippett 公演 - 2/7、初日終了 |
昨夜、Pit Inn での Keith Tippett 公演はマジカルな瞬間が幾つもあるとても素晴らしい公演だった。Keith 自身が「自分で弾いていてまるでオーケストラのような音に包まれるのが驚き」と言っていたが、人間が持っている無意識の力と言うのは計り知れない。深いところに沈潜している無意識をどう呼び起こすか。その内容と質が勝負を決めると言っても過言ではない。もちろん、意識の領域がゼロというわけではない。無意識領域の前後に必然的に「現実に戻る」ことは避けられない。多分、できる限り長い時間、できるだけ深く、無意識での探査が続くよう、意識を消し去ることが重要だと思う。
Keith の演奏は100%インプロヴィゼーションで、予め作曲されている部分はない。ただ、彼が使う材料として多くの断片的フレーズや構成が未成熟・未完成のまま彼の頭と身体に蓄積されているように思う。それらを引っ張り出すのが「ピアノを弾く」ということの実際になるのではないか。
弾き終わった後、ほぼ数分間といっていい「長い静寂」が会場を包んだ。これまで聴いたどのミュージシャンの中でも最も長い「無意識からの帰還」だった。Keith がステージをできるだけ暗くし、PAなしで生音を使うのも、まさに我を忘れることがいかに重要であるかを語っている。
今夜、Keith の公演が再度新宿 Pit Inn で行われる。大勢の方々のご来場をお待ちしている。
Keith の演奏は100%インプロヴィゼーションで、予め作曲されている部分はない。ただ、彼が使う材料として多くの断片的フレーズや構成が未成熟・未完成のまま彼の頭と身体に蓄積されているように思う。それらを引っ張り出すのが「ピアノを弾く」ということの実際になるのではないか。
弾き終わった後、ほぼ数分間といっていい「長い静寂」が会場を包んだ。これまで聴いたどのミュージシャンの中でも最も長い「無意識からの帰還」だった。Keith がステージをできるだけ暗くし、PAなしで生音を使うのも、まさに我を忘れることがいかに重要であるかを語っている。
今夜、Keith の公演が再度新宿 Pit Inn で行われる。大勢の方々のご来場をお待ちしている。
by invs
| 2015-02-08 11:05
| Keith Tippett