2017年 02月 13日
Ikarus 横浜公演 - オーディエンス感想 |
昨夜の横浜 Airegin での Ikarus 公演をご覧になった歌手の方がFacebook に投稿されている。許可をいただいて転載する(写真も)。
Manami Ishikawa
スキャットのみで1曲歌う、というのはとても難しいと日頃から感じているのです。
もちろん、歌詞を歌うためにも様々な技術が必要です。
でも歌詞=言葉が潜在的に持っている力は、ものすごく大きいと思うのです。
多少音程をはずしても(コラ!)、リズムが危うくても(コラコラ!)、言葉そのものが持つ音の高低やリズム、そして何より歌詞によって生まれる「情感」が補ってくれることが多々あります。
言葉を使わずスキャットだけとなると、正確なヴォイスコントロール(音程やら発声やらリズムやら)は必須。どんな発音で歌うのか(アーなのかウーなのかダバダバなのかシュビドゥバなのか・笑)、どんな声で歌うのか(ファルセット? 強めの地声? ささやき声?)、など、一度に判断しなければならないことがとても多くてクラクラします。しかもこれはメロディーが決まっている場合。インプロヴィゼーションとなるとさらにハードルは上がります。
それを本当に素敵にカッコよく、そして「音楽的に」(←ここ大事!)実践しているシンガーを、私はとても尊敬するのです。
2/12(日)横浜エアジンで聴いたライブは、ピアノ+ベース+ドラムス+ヴォイス2人という編成。今回初来日したスイスのバンド「Ikarus」です。
ヴォイスの2人は男性と女性。すべてスキャットで歌います。
とても美しく、そしてコントロールされた声。音域も広く素晴らしいテクニック。
どこで、どんな声を、どのように使って歌うのか、2人のやりとり、楽器のプレイヤーとのやりとりのどこまでが決まっていて、どこまでがアドリブなのか、一度ライブを聴いただけではわからない部分も。
ミニマルミュージック的に流れるリズムは、ポリリズムあり変拍子ありの相当なくせもの。そういうリズムを聴くと、つい負けん気が出て一生懸命数えようとするのですが(笑)、何曲目かで挫折して、流れるリズムに身を任せることにしましたよ。
そのリズムにのってアレンジされたハーモニー(楽器+声)も素晴らしいし、そこでインプロヴァイズできる発想が、もう私なんぞの理解を超えていました。
セッティングはごく普通のアコースティックジャズのもの。ピアノとウッドベースとドラムセット、ヴォーカルマイクはSUREのbeta58かな。リバーブ少なめ。
終演後に男性ヴォーカリストのAndreasに聞いたところによると、作曲はドラマーのRamonが担当しているとのこと。やはりリズムありきの作り方なのだそうです。そしてアレンジはメンバー全員で作っているそうです。
先週聴いたThe New Songs+Christian Wallumrød 同様、予備知識なしで臨んだライブでしたが、とても刺激を受けました。聴きに行ってよかった!
この日は「Ikarus」初来日ツアーの最終日でした。ダブルアンコールを求める拍手に「え、ホントにやっていいの!?」と言いながらとても嬉しそうな皆さんの表情が素敵でしたよ〜。
Ikarus
Ramon Oliveras(ds)
Stefanie Suhner(vo)
Andreas Lareida(vo)
Lucca Fries(p)
Mo Meyer(b)
Manami Ishikawa
スキャットのみで1曲歌う、というのはとても難しいと日頃から感じているのです。
もちろん、歌詞を歌うためにも様々な技術が必要です。
でも歌詞=言葉が潜在的に持っている力は、ものすごく大きいと思うのです。
多少音程をはずしても(コラ!)、リズムが危うくても(コラコラ!)、言葉そのものが持つ音の高低やリズム、そして何より歌詞によって生まれる「情感」が補ってくれることが多々あります。
言葉を使わずスキャットだけとなると、正確なヴォイスコントロール(音程やら発声やらリズムやら)は必須。どんな発音で歌うのか(アーなのかウーなのかダバダバなのかシュビドゥバなのか・笑)、どんな声で歌うのか(ファルセット? 強めの地声? ささやき声?)、など、一度に判断しなければならないことがとても多くてクラクラします。しかもこれはメロディーが決まっている場合。インプロヴィゼーションとなるとさらにハードルは上がります。
それを本当に素敵にカッコよく、そして「音楽的に」(←ここ大事!)実践しているシンガーを、私はとても尊敬するのです。
2/12(日)横浜エアジンで聴いたライブは、ピアノ+ベース+ドラムス+ヴォイス2人という編成。今回初来日したスイスのバンド「Ikarus」です。
ヴォイスの2人は男性と女性。すべてスキャットで歌います。
とても美しく、そしてコントロールされた声。音域も広く素晴らしいテクニック。
どこで、どんな声を、どのように使って歌うのか、2人のやりとり、楽器のプレイヤーとのやりとりのどこまでが決まっていて、どこまでがアドリブなのか、一度ライブを聴いただけではわからない部分も。
ミニマルミュージック的に流れるリズムは、ポリリズムあり変拍子ありの相当なくせもの。そういうリズムを聴くと、つい負けん気が出て一生懸命数えようとするのですが(笑)、何曲目かで挫折して、流れるリズムに身を任せることにしましたよ。
そのリズムにのってアレンジされたハーモニー(楽器+声)も素晴らしいし、そこでインプロヴァイズできる発想が、もう私なんぞの理解を超えていました。
セッティングはごく普通のアコースティックジャズのもの。ピアノとウッドベースとドラムセット、ヴォーカルマイクはSUREのbeta58かな。リバーブ少なめ。
終演後に男性ヴォーカリストのAndreasに聞いたところによると、作曲はドラマーのRamonが担当しているとのこと。やはりリズムありきの作り方なのだそうです。そしてアレンジはメンバー全員で作っているそうです。
先週聴いたThe New Songs+Christian Wallumrød 同様、予備知識なしで臨んだライブでしたが、とても刺激を受けました。聴きに行ってよかった!
この日は「Ikarus」初来日ツアーの最終日でした。ダブルアンコールを求める拍手に「え、ホントにやっていいの!?」と言いながらとても嬉しそうな皆さんの表情が素敵でしたよ〜。
Ikarus
Ramon Oliveras(ds)
Stefanie Suhner(vo)
Andreas Lareida(vo)
Lucca Fries(p)
Mo Meyer(b)
by invs
| 2017-02-13 21:34
| Ikarus