2008年 06月 20日
Picidae (ピッキデー) - Tara と Eirik |
Picidae (ピッキデー)の Tara と Eirik は3年ほど前にデュオとして活動を始めている。これまで、爆撃避難壕で行われた小さなイヴェントから教会や古い工場での本格的コンサートまで幅広いところで演奏してきた。
Taraは母親がスコットランド系のアメリカ人ということもあり、彼女のオリジナル曲にはスコットランド、つまりケルト系の雰囲気がある。スコットランドの Mull (マル)島という北西の小さな島が同族出身地だそうだ。スコットランドと北海を隔ててノルウェーがあるので、昔から、両地域の交流は盛んだった。面白いことに、Tara の父母の最初の出会いはこの「地域が近い」ということとは関係なく、King Crimson と関係がある。というのも、King Crimson のアルバム "Islands" に "Formentera Lady" という曲があるが、この Formentera (フォーメンテーラ:地中海に浮かぶバレアリック諸島の島)にKing Crimson ファンの父親が引かれてこの島を訪れ、母親と会ったからだそうだ。King Crimson がないと自分は生まれていないと Tara は言っていた。
Eirik (エイリック)はオスロから南西に向かった海岸にある小さな漁村で生まれている。子供の頃は水揚げされた魚の箱詰めなどのアルバイトを何回もしたという。16才のときに音楽の道に進もうと決めて、一時はトロンハイムのボーディング・スクールで一年間ほど勉強したこともあったが、ごく最近までスウェーデンのゲーテボルグで音楽の勉強をしていた。念願かなって卒業となり、プロ・ミュージシャンの道を進んでいる。Eirik のトランペットは普通の日本人が想像するトランペットと全く違う。まず音量が極めて小さく、繊細だ。長めのトーンを使い、徹底してヴォーカルのバックをつとめる。普通のソロはないといっても過言ではない。非常に渋い吹き方をするミュージシャンだ。トランペットにはエフェクトが多くかかっていて、ループやオーバーダブを効果的に使う。エレクトロニクスを駆使するが、全体としては極めてアコースティックな雰囲気だ。
ノルウェーの新世代、大いに期待できる。今週末、是非新宿のPit Innまでお越し願いたい。
Taraは母親がスコットランド系のアメリカ人ということもあり、彼女のオリジナル曲にはスコットランド、つまりケルト系の雰囲気がある。スコットランドの Mull (マル)島という北西の小さな島が同族出身地だそうだ。スコットランドと北海を隔ててノルウェーがあるので、昔から、両地域の交流は盛んだった。面白いことに、Tara の父母の最初の出会いはこの「地域が近い」ということとは関係なく、King Crimson と関係がある。というのも、King Crimson のアルバム "Islands" に "Formentera Lady" という曲があるが、この Formentera (フォーメンテーラ:地中海に浮かぶバレアリック諸島の島)にKing Crimson ファンの父親が引かれてこの島を訪れ、母親と会ったからだそうだ。King Crimson がないと自分は生まれていないと Tara は言っていた。
Eirik (エイリック)はオスロから南西に向かった海岸にある小さな漁村で生まれている。子供の頃は水揚げされた魚の箱詰めなどのアルバイトを何回もしたという。16才のときに音楽の道に進もうと決めて、一時はトロンハイムのボーディング・スクールで一年間ほど勉強したこともあったが、ごく最近までスウェーデンのゲーテボルグで音楽の勉強をしていた。念願かなって卒業となり、プロ・ミュージシャンの道を進んでいる。Eirik のトランペットは普通の日本人が想像するトランペットと全く違う。まず音量が極めて小さく、繊細だ。長めのトーンを使い、徹底してヴォーカルのバックをつとめる。普通のソロはないといっても過言ではない。非常に渋い吹き方をするミュージシャンだ。トランペットにはエフェクトが多くかかっていて、ループやオーバーダブを効果的に使う。エレクトロニクスを駆使するが、全体としては極めてアコースティックな雰囲気だ。
ノルウェーの新世代、大いに期待できる。今週末、是非新宿のPit Innまでお越し願いたい。
by invs
| 2008-06-20 10:20
| Picidae