2009年 07月 03日
Picidae (ピッキデー) 東京公演初日- 感想 |
Picidae (ピッキデー) 東京公演初日は昨夜青山のライヴハウス「月見ル君想フ」にて行われた。
昨年の初来日でフレッシュな姿を見せたPicidae は今年ワンランクアップしていた。もともとデュオ・ユニットとしての役割分担が明確で、リリカルな歌をさりげないトランペットとエフェクトで包む感じであったものが、Eirikがバックの歌を歌い、シンセを弾き(カシオ製のレトロなもの)、エレクトロニック・カリンバが加わったことで、音に厚みが出ただけではなく、「歌もの」的なノリから重層性のあるデュオへと脱皮していた。Tara も新たにオムニコード(これも70年代の日本製レトロ楽器)を演奏に加え、より変化に富んだセットリストになっている。
Tara の歌声はとても繊細で魅力があるが、時にはトラッドを更に超えてアニミズム世界の呪術師のごとく空気を震わせた。Eirik の控えめだが幻想的なトランペットはある時は通奏低音となり、またある時はハーモニーの妙を見せる。この二人の歌と演奏は見事なアレンジのもと、ヨーロッパ世界の静寂なる精神世界を過剰な感情移入を巧みに避けながら、聴く者をアナザー・ワールドへと誘うのだ。
昨年の初来日でフレッシュな姿を見せたPicidae は今年ワンランクアップしていた。もともとデュオ・ユニットとしての役割分担が明確で、リリカルな歌をさりげないトランペットとエフェクトで包む感じであったものが、Eirikがバックの歌を歌い、シンセを弾き(カシオ製のレトロなもの)、エレクトロニック・カリンバが加わったことで、音に厚みが出ただけではなく、「歌もの」的なノリから重層性のあるデュオへと脱皮していた。Tara も新たにオムニコード(これも70年代の日本製レトロ楽器)を演奏に加え、より変化に富んだセットリストになっている。
Tara の歌声はとても繊細で魅力があるが、時にはトラッドを更に超えてアニミズム世界の呪術師のごとく空気を震わせた。Eirik の控えめだが幻想的なトランペットはある時は通奏低音となり、またある時はハーモニーの妙を見せる。この二人の歌と演奏は見事なアレンジのもと、ヨーロッパ世界の静寂なる精神世界を過剰な感情移入を巧みに避けながら、聴く者をアナザー・ワールドへと誘うのだ。
by invs
| 2009-07-03 11:16
| Picidae