2009年 07月 15日
Johnny La Marama (ジョニー・ラ・マラマ) の音 |
Johnny La Marama (ジョニー・ラ・マラマ) の音は彼らのMySpace サイトで聴くことができる。
曲名"Your Jazz is Dead" というタイトルからして(曲調も当然葬式調)わかるように、実にシニカルな雰囲気を湛えている。ここは"Jazz is Dead"と一般的に言わずに "Your" を付けたところに大きな意味がある。挑戦的でもあり、自信を感じさせながらも、少し自虐的だ。ジャズの行き詰まり感を揶揄しながらも、それをやっていること自体でジャズにブレークスルーをもたらしたいということだろう。
昨年、ドイツのブレーメンで行われたジャズ・フェスでは、メンバーが3人とも違う国の出身であることを利用して、オープニング曲の冒頭に3ヵ国で同時にしゃべり始めて観衆を沸かせていた。ノルウェーのFarmers Market のライヴをご覧になった方はおわかりになると思うが、この手のバンドはライヴを見ないと真髄が伝わりにくい。本気で演奏しながら、曲のエッジに笑いを持ち込むのは単に技量に優れているのみのミュージシャンではできることではない。
Johnny La Marama というのはバンドが考え出した「仮想キャラ」で、バンド名であるとともに、自分を笑うというスタンスを身を持って証明しようとするシンボルでもある。曲によってはギタリストのKalle(カーレ)がフィンランド語で、ドラムのEric (エリック)がドイツ語で歌ったり話したりする。当然、バンドの本拠地ベルリンではドイツ語は通じてもフィンランド語は通じない。それを前提にやっているのだ。「わからないこと」をも笑いの中へ投げ込んで挑発する。フリー・ジャズもやりようによっては、或いは原理的に、一般の人には「わからない」部分が多いが、そことまた重なり合い、反響し合って面白い。
解説も一筋縄ではいかない。
曲名"Your Jazz is Dead" というタイトルからして(曲調も当然葬式調)わかるように、実にシニカルな雰囲気を湛えている。ここは"Jazz is Dead"と一般的に言わずに "Your" を付けたところに大きな意味がある。挑戦的でもあり、自信を感じさせながらも、少し自虐的だ。ジャズの行き詰まり感を揶揄しながらも、それをやっていること自体でジャズにブレークスルーをもたらしたいということだろう。
昨年、ドイツのブレーメンで行われたジャズ・フェスでは、メンバーが3人とも違う国の出身であることを利用して、オープニング曲の冒頭に3ヵ国で同時にしゃべり始めて観衆を沸かせていた。ノルウェーのFarmers Market のライヴをご覧になった方はおわかりになると思うが、この手のバンドはライヴを見ないと真髄が伝わりにくい。本気で演奏しながら、曲のエッジに笑いを持ち込むのは単に技量に優れているのみのミュージシャンではできることではない。
Johnny La Marama というのはバンドが考え出した「仮想キャラ」で、バンド名であるとともに、自分を笑うというスタンスを身を持って証明しようとするシンボルでもある。曲によってはギタリストのKalle(カーレ)がフィンランド語で、ドラムのEric (エリック)がドイツ語で歌ったり話したりする。当然、バンドの本拠地ベルリンではドイツ語は通じてもフィンランド語は通じない。それを前提にやっているのだ。「わからないこと」をも笑いの中へ投げ込んで挑発する。フリー・ジャズもやりようによっては、或いは原理的に、一般の人には「わからない」部分が多いが、そことまた重なり合い、反響し合って面白い。
解説も一筋縄ではいかない。

by invs
| 2009-07-15 17:59
| Johnny La Marama