2009年 10月 14日
Johnny La Marama (ジョニー・ラ・マラマ)- 10/11公演写真 |
Johnny La Marama (ジョニー・ラ・マラマ)日本公演、Pit Inn での二日目のライヴ写真を掲載する。


photos: 前沢春美
一般に、知名度の低いバンドの公演というのはやっかいだ。無名であっても、出演料以外の経費は有名なバンド同様にかかる。その割にはチケットはさばけない。おのずと採算性は低下する。だから、普通の神経の企画制作会社であれば、そういうバンドはなかなか企画対象にしない。もちろん、中には太っ腹な業者もあり、覚悟の上で「投資」する。将来、化けないとも限らないからだ。
ところが、質の高いバンドだが、知名度が低く、将来化けることもない、投資しがいのないバンドもある。そのようなものは資本主義の社会では淘汰されやすい。そこで、社会主義的発想の豊かなヨーロッパの国々では、良質だが儲けにくい事業には国が救いの手をさしのべる。大部分の国では、幾つかある名の知れたジャズ・フェスティバルにはたいがい国か地方機関か半官半民的で全国的な音楽機構が資金援助をし、ミュージシャンをサポートをしている。場合によっては、小さなライヴハウスにさえ国の資金が投下されていたりする。もちろん、プロになる前に必要な音楽教育にも資金は投下されている。
翻って、日本はどうか。どう考えても、国のライヴ関連資金はごく限られた額が限られた領域にしか向けられていない。地方公共団体も、場所によっては頑張っているところもあるが、全体的にはハコモノへの投資だけで終わっている気がする。充実したコンテンツあっての文化であり、それが国力を高める。別に国家が究極の体制ではないが、今のところ国や地方自治体に対して税金を納めるのだから、その枠でまず考えざるを得ない。
先日、Johnny La Marama を歓迎する昼食会がゲーテ・インスティトゥート所長主催で行われ、在日ドイツ大使やフィンランド大使館参事官とお話しする機会があった。食事を挟んで3時間近い歓談での「文化指数」は、わかってはいたが、やはり格段に高い。Johnny La Marama が極めてとっつきにくい「普通でない」音楽を演奏しているにもかかわらず、各国で一連の評価を受ける状況があり、かつ日本をはじめ世界各国で演奏できるのは、どう低く見積もってもヨーロッパの文化環境の先進性にある。
日本にもJohnny La Marama 公演でオープニングをつとめた日比谷カタンはじめ多くの優れたミュージシャンがいる。彼らを世界に紹介せずに終わるのは大きな損失だ。Johnny La Marama公演を機会に、再度チャレンジすることとしよう。



一般に、知名度の低いバンドの公演というのはやっかいだ。無名であっても、出演料以外の経費は有名なバンド同様にかかる。その割にはチケットはさばけない。おのずと採算性は低下する。だから、普通の神経の企画制作会社であれば、そういうバンドはなかなか企画対象にしない。もちろん、中には太っ腹な業者もあり、覚悟の上で「投資」する。将来、化けないとも限らないからだ。
ところが、質の高いバンドだが、知名度が低く、将来化けることもない、投資しがいのないバンドもある。そのようなものは資本主義の社会では淘汰されやすい。そこで、社会主義的発想の豊かなヨーロッパの国々では、良質だが儲けにくい事業には国が救いの手をさしのべる。大部分の国では、幾つかある名の知れたジャズ・フェスティバルにはたいがい国か地方機関か半官半民的で全国的な音楽機構が資金援助をし、ミュージシャンをサポートをしている。場合によっては、小さなライヴハウスにさえ国の資金が投下されていたりする。もちろん、プロになる前に必要な音楽教育にも資金は投下されている。
翻って、日本はどうか。どう考えても、国のライヴ関連資金はごく限られた額が限られた領域にしか向けられていない。地方公共団体も、場所によっては頑張っているところもあるが、全体的にはハコモノへの投資だけで終わっている気がする。充実したコンテンツあっての文化であり、それが国力を高める。別に国家が究極の体制ではないが、今のところ国や地方自治体に対して税金を納めるのだから、その枠でまず考えざるを得ない。
先日、Johnny La Marama を歓迎する昼食会がゲーテ・インスティトゥート所長主催で行われ、在日ドイツ大使やフィンランド大使館参事官とお話しする機会があった。食事を挟んで3時間近い歓談での「文化指数」は、わかってはいたが、やはり格段に高い。Johnny La Marama が極めてとっつきにくい「普通でない」音楽を演奏しているにもかかわらず、各国で一連の評価を受ける状況があり、かつ日本をはじめ世界各国で演奏できるのは、どう低く見積もってもヨーロッパの文化環境の先進性にある。
日本にもJohnny La Marama 公演でオープニングをつとめた日比谷カタンはじめ多くの優れたミュージシャンがいる。彼らを世界に紹介せずに終わるのは大きな損失だ。Johnny La Marama公演を機会に、再度チャレンジすることとしよう。
by invs
| 2009-10-14 22:20
| Johnny La Marama

