Terje Isungset (テリエ・イースングセット) + Unni Loevlid (ウニ・ローヴリー) 公演 - あと一週間少し

Terje Isungset (テリエ・イースングセット) + Unni Loevlid (ウニ・ローヴリー) 公演 まであと一週間少しとなった。ノルウエーの自然派といっていい、この二人が東京で一緒に公演をするのは初めてだ。Terje は近年、自ら製作した氷の楽器を使った「アイス・コンサート」で独自の境地を開いている。Unni はノルウェー伝統音楽にルーツを持ちながらも、現代音楽をはじめボーダーレスに活躍している。二人とも、ノルウェーはもちろんのこと、ヨーロッパ各地で大変評価の高いミュージシャンだ。

今回の東京公演は一回限りの貴重なものだ。それに、演奏もすべてインプロヴィゼーションという、まさにその場でしか聴けない体験になる。サポートは、Terje の過去の来日公演で共演している巻上公一と中村仁美だ。それぞれ、いわゆるジャンルはまったく違うが、日本を代表するミュージシャンとして世界各地で公演をしている。巻上のライヴは何回も見ているが、中でも国立劇場の雅楽公演での驚愕のパーフォーマンスはよく覚えている。あの日本の伝統の極地ともいえる音楽に異種格闘技よろしく挑戦していた。かたや、中村は著名な雅楽演奏グループに属し、世界に日本の伝統を紹介している一方、巻上とのインプロ・セッションに自由に参加し、篳篥の素晴らしさを広めている。

ノルウェーと日本、伝統と今、これらの軸を意識しながらも、慣習にとらわれず、自由自在に動きまわる四人のミュージシャンがどのような驚きをもたらしてくれるのだろう。今から楽しみだ。