2010年 02月 09日
Inga Juuso (インガ・ユーソ)& Harald Skullerud (ハラール・スクレルー) 湯河原公演 |
Inga Juuso (インガ・ユーソ)& Harald Skullerud (ハラール・スクレルー) 湯河原公演の写真を掲載する。
会場となった檜チャリティーコンサートホールは真鶴駅から坂道を登った小高い丘の上にある。天井・壁・床と総檜作りのすばらしいホールだ。前方に海が広がり、伊豆半島、大島が見える。音の響きがいいのでアコースティック系の音楽に向いている。
公演では最初に倍音をふんだんに出すクリスタルボールを絶妙な手さばきで演奏する牧野 持侑とヴォイス・テルミンの巻上公一によるインプロヴィゼーションがあった。会場全体が倍音に包まれ、アナザーワールドが現出する。人間と音の歴史、歌や楽器の歴史を見ると倍音が果たしてきた役割は大きいが、それが自分の体で実体験できる。とても浮遊感のある演奏だった。
当日はとても強い風が吹いていた日で、会場は荒れ狂う風で今にも天空に飛び立ちそうな感じだった。牧野・巻上ユニットが演奏を終える頃までには少し弱まっていたものの、天井付近に吹きつける風の音がInga とHarald のバックに流れ、より一層アニミズム的な雰囲気を醸し出していた(日本ツアーでは偶然にもセットリストの最初の曲は「風」というサーメの伝統曲)。演奏中に天井付近から声明のような響きが聞こえてきたときには耳を疑ったが、あれも一種の倍音効果だったのかも知れない。
公演最後には 牧野・巻上ユニットも含めて出演者全員でのインプロヴィゼーションがあった。今回のInga とHarald日本ツアーでは唯一の日本人アーティストとのコラボレーションとなった。ここでは倍音効果は頂点に達し、会場自体が生き物の如く唸っていた。 photo:mizugame
会場となった檜チャリティーコンサートホールは真鶴駅から坂道を登った小高い丘の上にある。天井・壁・床と総檜作りのすばらしいホールだ。前方に海が広がり、伊豆半島、大島が見える。音の響きがいいのでアコースティック系の音楽に向いている。
公演では最初に倍音をふんだんに出すクリスタルボールを絶妙な手さばきで演奏する牧野 持侑とヴォイス・テルミンの巻上公一によるインプロヴィゼーションがあった。会場全体が倍音に包まれ、アナザーワールドが現出する。人間と音の歴史、歌や楽器の歴史を見ると倍音が果たしてきた役割は大きいが、それが自分の体で実体験できる。とても浮遊感のある演奏だった。
当日はとても強い風が吹いていた日で、会場は荒れ狂う風で今にも天空に飛び立ちそうな感じだった。牧野・巻上ユニットが演奏を終える頃までには少し弱まっていたものの、天井付近に吹きつける風の音がInga とHarald のバックに流れ、より一層アニミズム的な雰囲気を醸し出していた(日本ツアーでは偶然にもセットリストの最初の曲は「風」というサーメの伝統曲)。演奏中に天井付近から声明のような響きが聞こえてきたときには耳を疑ったが、あれも一種の倍音効果だったのかも知れない。
公演最後には 牧野・巻上ユニットも含めて出演者全員でのインプロヴィゼーションがあった。今回のInga とHarald日本ツアーでは唯一の日本人アーティストとのコラボレーションとなった。ここでは倍音効果は頂点に達し、会場自体が生き物の如く唸っていた。
by invs
| 2010-02-09 10:42
| Juuso /Skullerud