2010年 06月 14日
Steve Hackett (スティーヴ・ハケット) |
Steve Hackett (スティーヴ・ハケット)の アルバム "Out of the Tunnel's Mouth" を聴いた。 元のレーベル Camino Records (Steve が中心となって設立)との問題やら離婚問題(両方が混ざっている)で公私共に疲れきって、スタジオでの仕事をやめていた彼が、友人知人の力を借りて一転奮起、アップルのソフトを使って主に自宅アパートで作ったアルバムだ。アルバムの題名が「ようやく闇から抜け出た」ことを示している。昨年9月、Steveは こう言っている。"This year has been full of problems turned into unique solutions and triumphs out of disasters." (「今年はたくさんの問題がユニークに解決され、悲惨な状態から勝利が導き出された年だった」)。
現在、 訴訟が進行している中、Camino Records がSteve の過去のアルバム(Genesis 時代も含まれる)を販売している事実は悲劇(Steve が訴訟に負ければ、レーベルの利益の一部は将来も含めて元妻のものとなる)としかいいようがないが、"Out of the Tunnel's Mouth" で再出発できたわけだ。以前、Robert Fripp (ロバート・フリップ)に会ったとき、「私は二回も破産している。レーベル/レコード会社との訴訟やらで大変だった」というような趣旨の話を聞いていたり、Peter Hammill (ピーター・ハミル)からレコード会社との権利問題の話を聞いていたので、Steve の話も「またか」という感じだが、何度聞いても嫌な感じだ。自分が作った作品の権利を他人(Steve のケースでは、元妻が一部所有している元レーベルに権利がある - 本人も一部所有 - ので、よりややこしい)が持っているという事実は想像以上に重い。
それにしても、自宅録音(他のゲスト・ミュージシャンもそれぞれ自宅録音)だけであれだけ深みのある音が作れたのは凄い。ソフトもだいぶ進化しているのだろうが、やはりミュージシャン達がツールを十分使いこなせている。最後は人間、「究極のアナログ」がどう働くかにかかっている。
現在、 訴訟が進行している中、Camino Records がSteve の過去のアルバム(Genesis 時代も含まれる)を販売している事実は悲劇(Steve が訴訟に負ければ、レーベルの利益の一部は将来も含めて元妻のものとなる)としかいいようがないが、"Out of the Tunnel's Mouth" で再出発できたわけだ。以前、Robert Fripp (ロバート・フリップ)に会ったとき、「私は二回も破産している。レーベル/レコード会社との訴訟やらで大変だった」というような趣旨の話を聞いていたり、Peter Hammill (ピーター・ハミル)からレコード会社との権利問題の話を聞いていたので、Steve の話も「またか」という感じだが、何度聞いても嫌な感じだ。自分が作った作品の権利を他人(Steve のケースでは、元妻が一部所有している元レーベルに権利がある - 本人も一部所有 - ので、よりややこしい)が持っているという事実は想像以上に重い。
それにしても、自宅録音(他のゲスト・ミュージシャンもそれぞれ自宅録音)だけであれだけ深みのある音が作れたのは凄い。ソフトもだいぶ進化しているのだろうが、やはりミュージシャン達がツールを十分使いこなせている。最後は人間、「究極のアナログ」がどう働くかにかかっている。
by invs
| 2010-06-14 23:28