2010年 09月 05日
Mathias Eick Quintet(マティアス・アイク・クインテット)- 9/4 代官山公演 |
昨日、代官山の「晴れたら空に豆まいて」においてMathias Eick Quintet(マティアス・アイク・クインテット)の初来日公演が行われた。スケジュールの関係で当日朝に成田空港着とあって、慌しい中、ギリギリの会場到着となった。すでにお客様は着席されている。若干の開演遅れとはなったが、セッティング準備は速やかに行われた。
演奏が始まる。一曲目から非常に力強い。ツイン・ドラムがドライヴする、高速シフトの上をMathias のトランペットがロングトーンを巧みに使って吹き渡る。この曲で客席はノックアウトされた。ドラムのTorstein Lofthus は重めのビートのはっきりしたドラムをスティックで叩く。もう一人のドラマー Erland Dahlen はその間隙を縫うように細かなビートでマレットで埋めていく。エレクトリック・ベースのAndun Erlien はむしろビートの裏面を掬うように硬めの音でグルーヴし、Erlend Slettevollが弾くローズピアノやグランドピアノ とともに、全体の構成をしっかりしたものとしている。
Mathias Eick Quintet (マティアス・アイク・クインテット)- 9/4 代官山公演

これがECMかと思わせる新世代のビート感覚、むしろロック的なニュアンスが多く含まれる。ただ、曲の構成やソロのとり方、巧みなアレンジはジャズだ。最初からECMと謳っていなければ、多分そういう風には思われないかも知れない。でもここまで完成度が高い音を出すバンドであればECMが放っておくはずがない。ストレートなドライヴ感に満ちた、疾走するニュー・ジェネレーション・ビート・ジャズと形容しておこう。
ECMから出ているMathias Eick Quintet 第一作を聴いた方は、ライヴの強烈さに驚いたかも知れない。スタジオでの録音処理によって紡ぎだされるECMサウンドとの違いは歴然としている。これは、嬉しい誤算だった。一作目参加ミュージシャンと現在のバンド・ラインアップが違うからというのは一つの解釈だが、それだけではないだろう。やはりライヴでのみ発せられる音がある。
「懐の深いECM」というこれまでにない感想を持った。Mathias Eick Quintet のドライブ感がECMを新たな発展に向かわせている。Mathias の力にはそれだけ大きなものがある。40年の歴史を持つレーベルに新たなページを開かせたのだ。
photo: 前沢春美
「懐の深いECM」というこれまでにない感想を持った。Mathias Eick Quintet のドライブ感がECMを新たな発展に向かわせている。Mathias の力にはそれだけ大きなものがある。40年の歴史を持つレーベルに新たなページを開かせたのだ。
photo: 前沢春美
by invs
| 2010-09-05 11:11
| Mathias Eick

