2011年 02月 07日
Håvard Stubø Quartet (ホーヴァール・ステューべ・カルテット) 最終公演 |
Håvard Stubø Quartet (ホーヴァール・ステューべ・カルテット)の日本最終公演が昨夜、Tokyo TUC で開催された。 この日は来日三公演中、唯一PAなしのアコースティック公演だった。ミュージシャンが演奏している生の音がヴォリュームも含めてすべてそのままダイレクトに聴こえてくる。バンドの良し悪しがとてもよくわかる。演奏力がないバンドにはきつい環境だ。PAを通せばリヴァーブもかけられるし、楽器間の音量バランスが悪くてもPAエンジニアが補正できる。
最初の曲は Torbjörn 作曲の曲だった。タイトルは英語に訳すと "Ringworm" になる。Håvard はこの曲を紹介するときは毎回 Torbjörn をからかう。嘘か本当か知らないが、Torbjörn が子どもの時、ringworm という病気になったそうだ。Håvard は「日本には ringworm というのはありますか。スカンジナヴィアだけかな」とステージでおどけてみせる。曲は最初、ギターがまったく入らない形で始まり、かなり進行してからギターが加わる。ちょっとひねった曲だ。
Håvard はどちらかといえばステージ上でも饒舌で、メンバーを紹介するときからかうのが趣味といってはばからない。だから、公演終了後片付けている時に、「話が止まらない Håvard 」 と逆に Håkon にマイクでからかわれていた。この辺はメンバー同士、結構遊びがあって面白い。Knut はかなり年上でそれも音楽の業績が「別格」なのでそう簡単には「遊び」には加わらないが、Torbjörn はメンバー中一人だけスウェーデン出身ということもあって、よく餌食になっていた。
こういう遊びの最中にも、音楽のアイデアが潜んでいて、Torbjörn が皮肉を込めて返事をしたフレーズがそのまま曲のタイトルになったりするようだ。バンドメンバー中唯一のヴェジタリアンでとても繊細(?)な彼がいろいろな意味で触媒となっているような感じを受けた。個性がかなり異なるメンバーが、様々な音楽的バックグラウンドを持ち寄って一つのバンドを形成していく、そのプロセスが興味深い。このあたりの有機的な刺激が創造を呼ぶのであろう。
公演には音楽ライターの方々も見え、大勢のお客様とご一緒に大いに楽しまれていた。異口同音に「凄かった」という評をいただき、やったかいがあったという感を更に強くした。日本の大多数の方が思っている「ジャズ」と異なる北欧の音楽をライヴで楽しめる、そういう場を増やしていきたい。
photo:前沢春美
最初の曲は Torbjörn 作曲の曲だった。タイトルは英語に訳すと "Ringworm" になる。Håvard はこの曲を紹介するときは毎回 Torbjörn をからかう。嘘か本当か知らないが、Torbjörn が子どもの時、ringworm という病気になったそうだ。Håvard は「日本には ringworm というのはありますか。スカンジナヴィアだけかな」とステージでおどけてみせる。曲は最初、ギターがまったく入らない形で始まり、かなり進行してからギターが加わる。ちょっとひねった曲だ。
Håvard はどちらかといえばステージ上でも饒舌で、メンバーを紹介するときからかうのが趣味といってはばからない。だから、公演終了後片付けている時に、「話が止まらない Håvard 」 と逆に Håkon にマイクでからかわれていた。この辺はメンバー同士、結構遊びがあって面白い。Knut はかなり年上でそれも音楽の業績が「別格」なのでそう簡単には「遊び」には加わらないが、Torbjörn はメンバー中一人だけスウェーデン出身ということもあって、よく餌食になっていた。
こういう遊びの最中にも、音楽のアイデアが潜んでいて、Torbjörn が皮肉を込めて返事をしたフレーズがそのまま曲のタイトルになったりするようだ。バンドメンバー中唯一のヴェジタリアンでとても繊細(?)な彼がいろいろな意味で触媒となっているような感じを受けた。個性がかなり異なるメンバーが、様々な音楽的バックグラウンドを持ち寄って一つのバンドを形成していく、そのプロセスが興味深い。このあたりの有機的な刺激が創造を呼ぶのであろう。
公演には音楽ライターの方々も見え、大勢のお客様とご一緒に大いに楽しまれていた。異口同音に「凄かった」という評をいただき、やったかいがあったという感を更に強くした。日本の大多数の方が思っている「ジャズ」と異なる北欧の音楽をライヴで楽しめる、そういう場を増やしていきたい。
photo:前沢春美
by invs
| 2011-02-07 17:33
| Havard Stubo Quartet