2016年 08月 29日
Håkon Kornstad - オペラを歌う |
2012年、ノルウェーの首都オスロでØya Festival でHåkon Kornstad Ensemble のライヴを見てこのBlog に記事を書いたことがある。その記事を"Håkon Kornstad" のカテゴリーに転記・採録した。
彼は 9- 10月に来日し、以下の二種のコンサート・ツアーを行う。
*「ミュージック from ノルウェー 2016 ツアー」
*JAZZTREFFEN 2016 ジャズトレッフェン ユーロジャズの祭典
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2012年8月記事[ 2012-08-11 03:13 ] 在オスロ記
オスロで開催中のポップ・ロック系フェスティヴァル Øya Festival、昨日(オスロ時間 8/9 18:40)は Håkon KornstadがHåkon Kornstad Tenor Battle として出演した。以下、フェスの公式サイトから一部和訳・要約する。
Håkon Kornstadは数年前まではジャズのサックス・プレイヤーとして名前がよく知られていた。
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Håkon は2009年、ライヴのために訪れたニューヨークで生まれて初めてオペラを見た。ニューヨーク・メトロポリタン劇場で見たオペラはテノールのRoberto Alagnaによる"Cavalleria Rusticana" と "Pagliacci" だった。
すぐに、何時間もYouTube で Pavarotti, Björling, Caruso などオペラのテノールものを見た。そして一週間後、同劇場のソプラノ歌手Pamela Kucenic のヴォイス・スタジオを訪れた。最初は歌えるかどうかさえわからなかったが、4-5回のレッスンを経て、自分の声がテノールで、いつか有名な歌手のように歌えるようになれるだろうということがわかった。
その二年後、ノルウェーでテノール歌手としても知られるようになった。2011-2012年、ノルウェー・オペラ学校に入学、そしてその後一年間、歌の勉強をすることになっている(修士課程)。ニューヨークやデンマークでの修士課程クラスにも出席、ニューヨークで引き続きKucenicにも師事している。
2011年冬からはステージでサックスをソロ演奏するとともに、オペラも披露するようになった。現在も歌手としてのトレーニングをしていて、来年のレパートリーは"Rigoletto" と "La traviata" の予定だ。
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さて、そのHåkon Kornstad Tenor Battle だが、なかなか凄かった。ダブルベース、ドラムとハーモニウムを従えて、一通りサックスを披露した後、見事にオペラを歌ったのだ。バックバンドがクラシックの編成でなかったのも斬新な感じでよかった。通奏低音の如きバックアレンジの中、Håkon のテノールが響き渡った。
これはクロスオーバーなどというものではない。実にしっとりとはまっていた。ジャンルを云々する空しさをこれほどはっきりと浮彫にする演奏はない。
8/14 追記 - ライヴ・ヴィデオが公開された。
彼は 9- 10月に来日し、以下の二種のコンサート・ツアーを行う。
*「ミュージック from ノルウェー 2016 ツアー」
*JAZZTREFFEN 2016 ジャズトレッフェン ユーロジャズの祭典
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2012年8月記事[ 2012-08-11 03:13 ] 在オスロ記
オスロで開催中のポップ・ロック系フェスティヴァル Øya Festival、昨日(オスロ時間 8/9 18:40)は Håkon KornstadがHåkon Kornstad Tenor Battle として出演した。以下、フェスの公式サイトから一部和訳・要約する。
Håkon Kornstadは数年前まではジャズのサックス・プレイヤーとして名前がよく知られていた。
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Håkon は2009年、ライヴのために訪れたニューヨークで生まれて初めてオペラを見た。ニューヨーク・メトロポリタン劇場で見たオペラはテノールのRoberto Alagnaによる"Cavalleria Rusticana" と "Pagliacci" だった。
すぐに、何時間もYouTube で Pavarotti, Björling, Caruso などオペラのテノールものを見た。そして一週間後、同劇場のソプラノ歌手Pamela Kucenic のヴォイス・スタジオを訪れた。最初は歌えるかどうかさえわからなかったが、4-5回のレッスンを経て、自分の声がテノールで、いつか有名な歌手のように歌えるようになれるだろうということがわかった。
その二年後、ノルウェーでテノール歌手としても知られるようになった。2011-2012年、ノルウェー・オペラ学校に入学、そしてその後一年間、歌の勉強をすることになっている(修士課程)。ニューヨークやデンマークでの修士課程クラスにも出席、ニューヨークで引き続きKucenicにも師事している。
2011年冬からはステージでサックスをソロ演奏するとともに、オペラも披露するようになった。現在も歌手としてのトレーニングをしていて、来年のレパートリーは"Rigoletto" と "La traviata" の予定だ。
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さて、そのHåkon Kornstad Tenor Battle だが、なかなか凄かった。ダブルベース、ドラムとハーモニウムを従えて、一通りサックスを披露した後、見事にオペラを歌ったのだ。バックバンドがクラシックの編成でなかったのも斬新な感じでよかった。通奏低音の如きバックアレンジの中、Håkon のテノールが響き渡った。
これはクロスオーバーなどというものではない。実にしっとりとはまっていた。ジャンルを云々する空しさをこれほどはっきりと浮彫にする演奏はない。
8/14 追記 - ライヴ・ヴィデオが公開された。
by invs
| 2016-08-29 13:17
| Hakon Kornstad