2014年 10月 15日
ツアー三日目 - LUX - Unni Løvlid & Håkon Thelin |
LUX - Unni Løvlid & Håkon Thelin 来日ツアーは今日で三日目を迎えた。 もうすぐ会場となっているNu Thingsでサウンドチェックが始まる。
世界の多くの地域に残る古層文化の痕跡の一つに各国の民族音楽がある。それらの最も初原的形態としては、独唱、或いは独唱以前の「声」がある。声・独唱は長い年月の経過に耐えて現代に伝えられてきただけあって、それだけで強い力を持っている。正しく歌えば、楽器などによる余計な伴奏を必要としない。かえって力がそがれてしまう。ポップ・ロック・ワールドミュージックなどで良く見られるように、古い伝統曲にむやみにピアノ、パーカッションなどの伴奏を付けると、ほとんどの場合、原曲より悪くなる。
Unni の歌にダブルベースや他の楽器を付けるというのは、そういう意味で大変難しい。彼女の声・歌を聴けばすぐにわかるが、とてつもない力があり、普通の楽器では太刀打ちできない。数少ない「伴奏可能な」演奏者として選ばれたのがHåkon であり、彼の弾くダブルベースだ。他の奏者ではなく、彼でなければつとまらない。現代音楽のテクニックを使いながらも、アニミズム的インプロヴィゼーションによって、「演奏」しているというよりは、自然の音が「鳴っている」という形になる。風、地鳴り、湖面のさざ波など、ダブルベースの音が自然を表出する。
Unni が生まれ育ったノルウエー西部の村は昔から音楽などの文化で良く知られた土地だ。1900年頃に村を訪れ、いろいろな歌唱を集め本にした人がいた。それを1920年頃に読んだ人が感銘を受け、新たな歌詞を歌われていた旋律に合わせて幾つか創作した。その後、今度はその創作された歌詞が村人に逆に取り入られ、今ではその新たな歌が歌われている。Unni はこの話が好きだ。古い歌は、そのままずっと変わらずにいるのではなく、たえずその時々の新たな命を取り入れて歌い継がれていく。現代を取り入れないとフォークは生き生きとしない。そう考えているわけだ。
ライヴではサンプラーも使う。オーロラを研究するオスロ大学の教授が採録した「オーロラの音」(磁気の音)をバックに流したり(「二人の自分に分裂する人の歌」)、Unni が自分で弾いているハルダンゲルフィドルの音が通奏されていたりする(「風と一緒になる歌」)。プログラムされているとはいってもエレクトロニクスの味はしない。ごく自然な音が、ゆっくりと流れていく。
今夜、大阪 Nu Things での公演は 18:30 open, 19:00 start だ。
世界の多くの地域に残る古層文化の痕跡の一つに各国の民族音楽がある。それらの最も初原的形態としては、独唱、或いは独唱以前の「声」がある。声・独唱は長い年月の経過に耐えて現代に伝えられてきただけあって、それだけで強い力を持っている。正しく歌えば、楽器などによる余計な伴奏を必要としない。かえって力がそがれてしまう。ポップ・ロック・ワールドミュージックなどで良く見られるように、古い伝統曲にむやみにピアノ、パーカッションなどの伴奏を付けると、ほとんどの場合、原曲より悪くなる。
Unni の歌にダブルベースや他の楽器を付けるというのは、そういう意味で大変難しい。彼女の声・歌を聴けばすぐにわかるが、とてつもない力があり、普通の楽器では太刀打ちできない。数少ない「伴奏可能な」演奏者として選ばれたのがHåkon であり、彼の弾くダブルベースだ。他の奏者ではなく、彼でなければつとまらない。現代音楽のテクニックを使いながらも、アニミズム的インプロヴィゼーションによって、「演奏」しているというよりは、自然の音が「鳴っている」という形になる。風、地鳴り、湖面のさざ波など、ダブルベースの音が自然を表出する。
Unni が生まれ育ったノルウエー西部の村は昔から音楽などの文化で良く知られた土地だ。1900年頃に村を訪れ、いろいろな歌唱を集め本にした人がいた。それを1920年頃に読んだ人が感銘を受け、新たな歌詞を歌われていた旋律に合わせて幾つか創作した。その後、今度はその創作された歌詞が村人に逆に取り入られ、今ではその新たな歌が歌われている。Unni はこの話が好きだ。古い歌は、そのままずっと変わらずにいるのではなく、たえずその時々の新たな命を取り入れて歌い継がれていく。現代を取り入れないとフォークは生き生きとしない。そう考えているわけだ。
ライヴではサンプラーも使う。オーロラを研究するオスロ大学の教授が採録した「オーロラの音」(磁気の音)をバックに流したり(「二人の自分に分裂する人の歌」)、Unni が自分で弾いているハルダンゲルフィドルの音が通奏されていたりする(「風と一緒になる歌」)。プログラムされているとはいってもエレクトロニクスの味はしない。ごく自然な音が、ゆっくりと流れていく。
今夜、大阪 Nu Things での公演は 18:30 open, 19:00 start だ。
by invs
| 2014-10-15 15:43
| LUX

