2015年 01月 18日
Brutter - Christian +Fredrik Wallumrød |
昨日夕方、Christian Wallumrød と彼の弟 Fredrik Wallumrød によるデュオ・ユニット Brutter のライヴがGalleri Vanntårnet であった。以下、ライヴを見た感想を書いておく。
Galleri Vanntårnet はオスロ市からOslofjord (オスロ・フィヨルド = オスロ湾)をボートで渡った対岸 Nessodtangen (村名 - 半島になっている)にある。静かな内湾を20分ぐらい専用フェリーで航行し、バスに乗り換えて辿り着く。会場はユニークな形をした塔状の建物でギャラリーとして使われているが、ここを地元のジャズ会 Nesoddenjazzklubb が利用し、年に15-20 公演を開催している。
Christian Wallumrød が、シンセ、ドラムマシーン、エレクトロニクス、Fredrik Wallumrød がドラムとエレクトロ二クスを扱った。塔の二階・中二階を使った変形円型会場で、客席は 40 ほどだった。ステージに向かって左側にドラムセットとエレクトロニクス、アンプを周りに置いたFredrik が、右手にChristian がキーボードと多くのエレクトロニクス・セットとAmpeg のベースアンプを置いている。Fredrik のドラムは一見すると普通に見えるが、ハイハットの左横に更にもう一つフットペダルがあり、それでエレクトロ系の打音をトリガーしている。スネアドラムのすぐ上にはマイクが設置され、音を拾ってマニュピレートできるようになっている。Christianはキーボードを弾くものの、出てくる音はノイズや環境音で、いわゆる音程のあるものはほとんど弾かない。左手でノイズ系環境音のジェット風な「流れる」音を出すのに特徴があった。
確認はしなかったが、二人の演奏は完全インプロヴィゼーションだと思う。Fredrik が比較的シンプルなドラムの拍子を打って、時計進行的役割を担う部分が多く、Christian がサンプリングされたノイズ音や打音を任意に、但し慎重に選びながら、それを加工して進行の中に「飾り」を入れていく形だ。部分的にはかなりの音圧とノイズ音が発生するが、全体としてはよく統制されており、いわゆるこれまでのノイズ系音楽とは異なる。Fredrik はエレクトロニクスは使うが大幅な音加工は限定している。Christian はあらゆるノブとスイッチとキーボード、ボタン類を動かしながら刻々と変化を加える「加工系」だが、基盤にはサンプリングされたドラム音の定期的ループ音が入っている場合が多かった。デュオで生成される音楽は、これまでのChristian の他のプロジェクト同様、「音楽領域の拡大」に主眼が置かれているようだ。通常、音楽とは目されない音を「音楽へと昇華」することが意図されている。一般常識への挑戦は彼の一貫した姿勢だと思う。
Christian は、このデュオはこれまでまだ三回しかライヴをやっていないが、そろそろまとまってきたので、CD 制作に入ると言っていた。今日から録音したもののミックスダウンを始めるとのことだ。ECM でのChristian Wallumrød Ensemble の次のアルバム制作はゆっくりやると言っていた(ライヴはある)が、その前にこのデュオ・ユニット Brutter のCDがリリースされることだろう。意欲的な活動が続く。
ちなみに、Christian、Fredrik と昨日 Spellmann 賞を受賞したSusanna は兄妹だ。Christian もSpellmann 賞を受賞したことがある。あと、いとこにDavid Wallumrød というミュージシャンがいる。音楽的才能はWallumrød 一族にシェアされている。
Galleri Vanntårnet はオスロ市からOslofjord (オスロ・フィヨルド = オスロ湾)をボートで渡った対岸 Nessodtangen (村名 - 半島になっている)にある。静かな内湾を20分ぐらい専用フェリーで航行し、バスに乗り換えて辿り着く。会場はユニークな形をした塔状の建物でギャラリーとして使われているが、ここを地元のジャズ会 Nesoddenjazzklubb が利用し、年に15-20 公演を開催している。
Christian Wallumrød が、シンセ、ドラムマシーン、エレクトロニクス、Fredrik Wallumrød がドラムとエレクトロ二クスを扱った。塔の二階・中二階を使った変形円型会場で、客席は 40 ほどだった。ステージに向かって左側にドラムセットとエレクトロニクス、アンプを周りに置いたFredrik が、右手にChristian がキーボードと多くのエレクトロニクス・セットとAmpeg のベースアンプを置いている。Fredrik のドラムは一見すると普通に見えるが、ハイハットの左横に更にもう一つフットペダルがあり、それでエレクトロ系の打音をトリガーしている。スネアドラムのすぐ上にはマイクが設置され、音を拾ってマニュピレートできるようになっている。Christianはキーボードを弾くものの、出てくる音はノイズや環境音で、いわゆる音程のあるものはほとんど弾かない。左手でノイズ系環境音のジェット風な「流れる」音を出すのに特徴があった。
確認はしなかったが、二人の演奏は完全インプロヴィゼーションだと思う。Fredrik が比較的シンプルなドラムの拍子を打って、時計進行的役割を担う部分が多く、Christian がサンプリングされたノイズ音や打音を任意に、但し慎重に選びながら、それを加工して進行の中に「飾り」を入れていく形だ。部分的にはかなりの音圧とノイズ音が発生するが、全体としてはよく統制されており、いわゆるこれまでのノイズ系音楽とは異なる。Fredrik はエレクトロニクスは使うが大幅な音加工は限定している。Christian はあらゆるノブとスイッチとキーボード、ボタン類を動かしながら刻々と変化を加える「加工系」だが、基盤にはサンプリングされたドラム音の定期的ループ音が入っている場合が多かった。デュオで生成される音楽は、これまでのChristian の他のプロジェクト同様、「音楽領域の拡大」に主眼が置かれているようだ。通常、音楽とは目されない音を「音楽へと昇華」することが意図されている。一般常識への挑戦は彼の一貫した姿勢だと思う。
Christian は、このデュオはこれまでまだ三回しかライヴをやっていないが、そろそろまとまってきたので、CD 制作に入ると言っていた。今日から録音したもののミックスダウンを始めるとのことだ。ECM でのChristian Wallumrød Ensemble の次のアルバム制作はゆっくりやると言っていた(ライヴはある)が、その前にこのデュオ・ユニット Brutter のCDがリリースされることだろう。意欲的な活動が続く。
ちなみに、Christian、Fredrik と昨日 Spellmann 賞を受賞したSusanna は兄妹だ。Christian もSpellmann 賞を受賞したことがある。あと、いとこにDavid Wallumrød というミュージシャンがいる。音楽的才能はWallumrød 一族にシェアされている。
by invs
| 2015-01-18 18:34
| Christian Wallumrød

