2015年 01月 23日
"Northern Jazz Expo" プレゼンテーション公演 |
昨夜(1/22)、ノルウェーBodø でのジャズ・フェスティヴァル Bodø Jazz Openと連携して "Northern Jazz Expo" のプレゼンテーション公演が行われた。これはノルウェー北部諸郡のジャズ活動を統括するNordnorsk Jazzsenter(「北部ノルウェー・ジャズ・センター」)と RYK (ノルウェー北部の音楽活動をサポートする諸音楽団体 FOLK、KOFOR、NNJS のネットワーク)が共同で主催したものだ。19:30に、文化センターのStormen の地下にあるLille ホールで開演となった。
今回のヨーロッパ訪問の最大の目的がこの公演だった。様々なスタイルのミュージシャンがいろいろな編成で出演した。以下、概要と感想を書いておく。
開演少し前、ホールの入り口あたりで音楽が始まる。ノルウェー・フィドルと足踏み式オルガンを演奏するデュオの登場だ。素朴な中にも北欧らしいメロディーやフォーク・ダンス・チューンと思われるフレーズが聴こえる。ホールのドアが開くとともに、フィドル・プレイヤーと一緒に中に入る。ホールは一部を除き立ち見形式だ。ステージには所狭しと楽器や機材が設置されている。でも、客席フロアの三か所にも四角の小型ステージが置かれていて、その一つにはドラムセットが載り、一つにはトランペットを持ったプレイヤーが立っている。何やら仕掛け演出があるらしい。フィドル演奏が終わりかかると、深いディレイ効果がかかったトランペットのソロが始まり、それに合わせてダブルベースとグランドピアノが繊細なバックアップ演奏をする。トランペットの幽玄なそれもどこか東洋的響きがあるメロディーがひとしきり続くと、今度はステージにライトがあたり、それまで蔭に隠れて見えなかったプレイヤー達がバンド演奏を始める。そこにヴォーカリストが登場し、英語でポップロック系の歌を歌いだす。


ここまで来ると、主催者とプレイヤーの狙いは、できるだけ多くのアーティストをそれぞれ特色のある演出とともに一曲づつプレゼンテーションしていくことだということがわかる。今度は、ポップロックの歌の最後の部分で突然、黒づくめの二人組の大きな男たち二組が取っ組み合いを始める。最初は本当に喧嘩かと思ったが、これも演出だった。彼らの「ファイト」が終わるや否や、別の四角いステージに立っていたトランペットプレイヤーが激しいソロを吹き出し、次にはメイン・ステージへと登っていく。すでにステージ上では、ギター、ドラム、ベース、キーボードかなりへヴィーなジャズ的メロディーがへヴィーロック構成の中に高速で練り込まれた凝った曲を演奏している。黒づくめのマッチョ風トランペット・プレイヤーは実はとてつもなくうまいプレイヤーだった。ドラマーも髪を振り乱しながら、見た感じはへヴィー・メタル風にノッてはいるが、やっていることはテクニックも表現も徹頭徹尾すばらしい。ノルウェーの優れたデス・メタル・バンドShining を思い出したが、彼等よりジャズ的で、爆音ではない。こういうバンドが北部ノルウェーにいることが凄い。トランペットプレイヤーは現在コペンハーゲンのアカデミーでも勉強しているという。ノルウェーとデンマークやスウェ―デン間では音楽学位をどちらで勉強しても等位に与える。


この後、様々なアーティストが趣向を凝らして次々とステージに登場した。1時間少しの間、なかなか見応えがあった。はっきり言って、その後同じ建物内の別ホールで行われたMarilyn Mazur のライヴよりよかった。ノルウェーのミュージシャン層は厚い。ノルウェーの総人口は東京のそれより少ない。問題は数ではないことがよくわかる。質をどう追求するか。日本の音楽界が学ぶべき点は多い。
出演したミュージシャンは以下のとおり。
Ole Jørn Myklebust, trumpet
Aleksander Kostopoulos, percussion
The band called Oh (Eirik Fjelde, Frode Larsen, Arnljot Nordvik, Morten Steene & Jonas Karlsen)
Harald Devold, sax
Kjetil Dalland, bass
Kristian Olstad, guitar
Herborg Rundberg,keyboard
Thierry Girault, keyboard
Christer Jørgensen, drums
Ola Rekkones, sax
Øystein Blix, trombone
Dag Okstad, bass
Håkon Skog Erlandsen, sax
Elle Marja Eira, joik/vocal
Morten Petersen, guitar
Karl Rune Rubach, bass
Benjamin Mørk, keyboard
Marie Vangen, vocal
Roger Ludvigsen, guitar
Henning Gravrok, sax
Kartellet(Julie Alapnes - fiddle, Mariann Torset - harmonium )
photos: Henrik Dvergsdal
今回のヨーロッパ訪問の最大の目的がこの公演だった。様々なスタイルのミュージシャンがいろいろな編成で出演した。以下、概要と感想を書いておく。
開演少し前、ホールの入り口あたりで音楽が始まる。ノルウェー・フィドルと足踏み式オルガンを演奏するデュオの登場だ。素朴な中にも北欧らしいメロディーやフォーク・ダンス・チューンと思われるフレーズが聴こえる。ホールのドアが開くとともに、フィドル・プレイヤーと一緒に中に入る。ホールは一部を除き立ち見形式だ。ステージには所狭しと楽器や機材が設置されている。でも、客席フロアの三か所にも四角の小型ステージが置かれていて、その一つにはドラムセットが載り、一つにはトランペットを持ったプレイヤーが立っている。何やら仕掛け演出があるらしい。フィドル演奏が終わりかかると、深いディレイ効果がかかったトランペットのソロが始まり、それに合わせてダブルベースとグランドピアノが繊細なバックアップ演奏をする。トランペットの幽玄なそれもどこか東洋的響きがあるメロディーがひとしきり続くと、今度はステージにライトがあたり、それまで蔭に隠れて見えなかったプレイヤー達がバンド演奏を始める。そこにヴォーカリストが登場し、英語でポップロック系の歌を歌いだす。






出演したミュージシャンは以下のとおり。
Ole Jørn Myklebust, trumpet
Aleksander Kostopoulos, percussion
The band called Oh (Eirik Fjelde, Frode Larsen, Arnljot Nordvik, Morten Steene & Jonas Karlsen)
Harald Devold, sax
Kjetil Dalland, bass
Kristian Olstad, guitar
Herborg Rundberg,keyboard
Thierry Girault, keyboard
Christer Jørgensen, drums
Ola Rekkones, sax
Øystein Blix, trombone
Dag Okstad, bass
Håkon Skog Erlandsen, sax
Elle Marja Eira, joik/vocal
Morten Petersen, guitar
Karl Rune Rubach, bass
Benjamin Mørk, keyboard
Marie Vangen, vocal
Roger Ludvigsen, guitar
Henning Gravrok, sax
Kartellet(Julie Alapnes - fiddle, Mariann Torset - harmonium )
photos: Henrik Dvergsdal
by invs
| 2015-01-23 17:54

