Glauco Venier - トリエステでの埠頭ライヴ・ヴィデオ

9月のNorma Winstone - Winstone/Gesing/Venier 公演でピアノを弾く Glauco Venier がイタリア北東部、トリエステでピアノ・ソロを披露しているライヴ・ヴィデオがある。2013年 8/11 、「会場」となったのはアドリア海に延びる埠頭 "Molo Audace" で、開放的なオープンエアの中、石畳の上に直接グランド・ピアノを置き演奏が行われた。

公演は　TriesteLovesJazz 2013 の一環として開催された。音響装置を一切使わない、完全アコースティック演奏だ。早朝、太陽が昇る前からオーディエンスが集まり出す。演奏が始まると、Glauco を丸く囲み静かに聴き入る。海風と海鳥の声が美しいピアノのバックにかすかに聞こえる。陸側にはトリエステの街並みが臨まれる絶好の景色だ。警備員はいない。海へのアクセスを禁じるロープや柵もない。看板や売り子の呼び声もない。もちろん自動車や雑踏など街の騒音とも無縁だ。静寂に包まれた埠頭に　Glauco の演奏だけが流れる。

約 14分のヴィデオは、ヨーロッパにおける音楽環境の豊かさを十二分に伝えている。

Norma Winstone - Winstone/Gesing/Venier 公演は京都が 9/4、東京が 9/5-6 に開催される。