2015年 10月 30日
Nik Baertsch - 室内合唱団用の曲を作曲 |
今月初めに来日していたNik Baertsch によるまったく新たな活動が始まった。 RIAS Kammerchor (RIAS は Radio in the American Sector of Berlin ベルリン・アメリカ地区ラジオの略、Kammerchor は室内合唱団、1948年創設) より委嘱を受けて新たな曲を作った。以下、Deutschlandradio Kultur サイトの 10/27 付記事を和訳要約しておく。 スイス人のNik Bärtsch (Baertschの本来のドイツ語綴り)がRIAS Kammerchor のために曲を作った。彼は Shakespeare(シェイクスピア), Heiner Müller (ハイナー・ミュラー)や彼の一番上の娘が使っている教材からインスピレーションを得ている。彼は バンド Ronin により名を馳せたが、合唱の分野では新人だ。合唱団からの委嘱は、彼のグルーヴィーなジャズ、彼の開放的な考え方、そして彼の実験欲の結果だ。
曲 "AIM - Ich gege" は生と死をテーマにしている。消失と旅立ちが同様な意味として成立することが、「私は行く Ich gehe」というタイトルにも表れている。Shakespeare や Heiner Müller のテキストに現代の音楽が付けられている。Bärtsch によると、三人の娘の父親として、特に Müller のテキストに感動したという。Bärtsch の両親の部屋で、Heiner Müller の "Traumtext"(夢テキスト)について書かれた Klaus Theweleit の文章を見つけた。"Traumtext" は風変りなファンタジーだ。Müller が 1995年、死の直前に書いて彼の幼い娘に捧げたものだ。Bärtsch は劇場ミュージシャンとして仕事をしたことがあり、Müller のリズミックな文章に魅せられていた。これに加え、彼の娘のテキストに触発された。「自分にとって真に関われるものを探していた」という。その時 8 才だった彼の娘によるナイーヴなおとぎ話のナレーションが Müller の暗いシーンと微妙に対比されたのだった。
RIAS Kammerchor は 11/5 にアムステルダムでプレミアされる。ドイツでの初演は 11/10 にベルリン・フィルハーモニーホールで行われる。Deutschlandradio Kultur はこれを 20:03 よりサラウンド・サウンドで放送する予定だ。
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アムステルダム公演は Musiekgebouw で行われる。出演者には RIAS Kammerchor の他に Ufuk と Bahar Dördüncü (トルコのピアニスト・デュオ)が発表されている。演奏予定曲目は以下のとおりだ。
John Cage - Four² (RIAS Kammerchor のa capella)
Christian Wolff - Duo for Pianists I
Christian Wolff - Evening Shade, Wake Up (RIAS Kammerchor のa capella)
Christian Wolff - Duo for Pianists II
Morton Feldman - Christian Wolff in Cambridge (RIAS Kammerchor のa capella)
Elliott Carter - The defense of Corinth (ナレーション 、男性コーラス、ピアノ)
Nik Bärtsch - AIM Ich gehe (RIAS Kammerchor、 2 pianos)
曲 "AIM - Ich gege" は生と死をテーマにしている。消失と旅立ちが同様な意味として成立することが、「私は行く Ich gehe」というタイトルにも表れている。Shakespeare や Heiner Müller のテキストに現代の音楽が付けられている。Bärtsch によると、三人の娘の父親として、特に Müller のテキストに感動したという。Bärtsch の両親の部屋で、Heiner Müller の "Traumtext"(夢テキスト)について書かれた Klaus Theweleit の文章を見つけた。"Traumtext" は風変りなファンタジーだ。Müller が 1995年、死の直前に書いて彼の幼い娘に捧げたものだ。Bärtsch は劇場ミュージシャンとして仕事をしたことがあり、Müller のリズミックな文章に魅せられていた。これに加え、彼の娘のテキストに触発された。「自分にとって真に関われるものを探していた」という。その時 8 才だった彼の娘によるナイーヴなおとぎ話のナレーションが Müller の暗いシーンと微妙に対比されたのだった。
RIAS Kammerchor は 11/5 にアムステルダムでプレミアされる。ドイツでの初演は 11/10 にベルリン・フィルハーモニーホールで行われる。Deutschlandradio Kultur はこれを 20:03 よりサラウンド・サウンドで放送する予定だ。
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アムステルダム公演は Musiekgebouw で行われる。出演者には RIAS Kammerchor の他に Ufuk と Bahar Dördüncü (トルコのピアニスト・デュオ)が発表されている。演奏予定曲目は以下のとおりだ。
John Cage - Four² (RIAS Kammerchor のa capella)
Christian Wolff - Duo for Pianists I
Christian Wolff - Evening Shade, Wake Up (RIAS Kammerchor のa capella)
Christian Wolff - Duo for Pianists II
Morton Feldman - Christian Wolff in Cambridge (RIAS Kammerchor のa capella)
Elliott Carter - The defense of Corinth (ナレーション 、男性コーラス、ピアノ)
Nik Bärtsch - AIM Ich gehe (RIAS Kammerchor、 2 pianos)
by invs
| 2015-10-30 10:55
| Nik Baertsch's Ronin