2015年 12月 05日
Helge Lien Trio の2015 日本ツアー - 今夜は Pit Inn |
Helge Lien Trio の2015 日本ツアーは今日で四日目になる。
北陸では昨日まで雷と雹の歓迎を受け、今朝も強風だったが、上越市の新幹線駅では大きな完全形の虹が(一時は二重近くにも拡大して)バンドを見送った。やはりドラマは続いている。
関東圏に入ると天気は好転、快晴の中東京に着いた。
四日目にもなると、今年のツアーの特徴がわかってくる。Helge 自身も「ここ一年で自分は変化した」と語っていたが、ずいぶんとフリーなインプロヴィゼーションの方向性が現れてきている。その理由には、昨年のツアーが新アルバムのお披露目的なものであったのに対し、今年のツアーは「できあがりつつある新曲の実験的演奏と新アルバム完成へ向けての助走」という色合いを帯びていることが挙げられるだろう。新曲には何とブルースが入っている。「初めてブルースを作曲した」と彼が言うように、一つの型の中で自由にインプロを演奏しようという意識がはっきり出てきている。他の新曲も大きな方向性は同じだ。まだワーキング・タイトルしかついていない曲が多いが、ピアノのインプロに Helge が新たな可能性を見出そうとしていることがわかる。
ただ、形が決まるまでにはまだまだ紆余曲折があるかも知れない。新アルバムは多分来年リリースされると思うが、レコーディングの時期は決まっていない。
日本のライヴ音楽環境は、海外のアーティストが来日した際にはほとんどと言っていいぐらい「完成形を見せる」、「アルバムどおりに演奏する」ことを主体にしてきた。これ自体は悪い事ではないが、音楽が「成長するのを見る」のも、もう一つの醍醐味だ。ミュージシャンがある時は自ら楽しみ、ある時は苦闘しながら新たな音楽を完成させようとする姿は美しい。
ライヴを見ると言うことは、単に演奏を「聴かせてもらう」ということではない。ミュージシャンは拍手の一つ、歓声の一つに随分と励まされるものだ。場合によっては、それで曲の方向性が変わる。オーディエンスの一人として、音楽を作り上げる過程に参加できるわけだ。
今夜の Pit Inn での Helge Lien Trio 公演で曲作りに参加しませんか。
北陸では昨日まで雷と雹の歓迎を受け、今朝も強風だったが、上越市の新幹線駅では大きな完全形の虹が(一時は二重近くにも拡大して)バンドを見送った。やはりドラマは続いている。
関東圏に入ると天気は好転、快晴の中東京に着いた。
四日目にもなると、今年のツアーの特徴がわかってくる。Helge 自身も「ここ一年で自分は変化した」と語っていたが、ずいぶんとフリーなインプロヴィゼーションの方向性が現れてきている。その理由には、昨年のツアーが新アルバムのお披露目的なものであったのに対し、今年のツアーは「できあがりつつある新曲の実験的演奏と新アルバム完成へ向けての助走」という色合いを帯びていることが挙げられるだろう。新曲には何とブルースが入っている。「初めてブルースを作曲した」と彼が言うように、一つの型の中で自由にインプロを演奏しようという意識がはっきり出てきている。他の新曲も大きな方向性は同じだ。まだワーキング・タイトルしかついていない曲が多いが、ピアノのインプロに Helge が新たな可能性を見出そうとしていることがわかる。
ただ、形が決まるまでにはまだまだ紆余曲折があるかも知れない。新アルバムは多分来年リリースされると思うが、レコーディングの時期は決まっていない。
日本のライヴ音楽環境は、海外のアーティストが来日した際にはほとんどと言っていいぐらい「完成形を見せる」、「アルバムどおりに演奏する」ことを主体にしてきた。これ自体は悪い事ではないが、音楽が「成長するのを見る」のも、もう一つの醍醐味だ。ミュージシャンがある時は自ら楽しみ、ある時は苦闘しながら新たな音楽を完成させようとする姿は美しい。
ライヴを見ると言うことは、単に演奏を「聴かせてもらう」ということではない。ミュージシャンは拍手の一つ、歓声の一つに随分と励まされるものだ。場合によっては、それで曲の方向性が変わる。オーディエンスの一人として、音楽を作り上げる過程に参加できるわけだ。
今夜の Pit Inn での Helge Lien Trio 公演で曲作りに参加しませんか。
by invs
| 2015-12-05 18:40
| Helge Lien Trio