2016年 06月 27日
Øyvind Hegg-Lunde(オイヴィン・ヘッグルンデ)関連バンド |
5月に来日したSusanne Abbuehl のバックでドラムを叩いていた Øyvind Hegg-Lunde (オイヴィン・ヘッグルンデ)の演奏をご覧になった方は、彼の静かだが説得力のある演奏を記憶されていると思う。あまたいるクリエイティヴなドラマーの中でもかなり独特なスタイルを持っている。
Øyvind Hegg-Lunde プロフィール(Blog 記事)
そのØyvind と彼が参加している二つのバンドについて書いておく。 両方ともノルウェーの新進グループで、Hubro(ヒューブロー)レーベルからアルバムをリリースしている。一つは以前来日したことがあるBuilding Instrument (「楽器/機具作り」というバンド名)、もう一つはErlend Apneseth Trio だ。
以下、Hubro の説明を一部和訳・要約、一部補遺しておく。
Building Instrument は2008 年、ノルウェー西部の町 Bergen で結成された。最初はエレクトロニクス系を探求しようとしてすぐに方向転換し、よりアコースティックで「地音楽」とでも呼べるものへ向かっていった。メンバーは Mari Kvien Brunvoll (vocals, sampler, zither, percussion, kazoo), Øyvind Hegg-Lunde (drums, percussion)と Åsmund Weltzien (synthesizer, electronics, melodica)だ。一枚目のアルバムは結成 6年目にしてリリースされている。
ヴォーカルのMari Kvien Brunvoll はそれまで英語で歌っていたが、Building Instrument ではノルウェー語、それも彼女の出身地 Molde(モルデ)の方言で歌うようになった。Bugge Wesseltoft が主宰するJazzland レーベルからソロ・アルバムをリリースし、それがノルウェーのグラミー賞といわれる Spellemann賞にノミネートされたことからもわかるように、稀有な才能を持った歌手だ。彼女の二枚目のソロも再び同賞にノミネートされている。
Building Instrument
デビュー・アルバムの曲試聴(ページ左上の Soundcloud をクリック)
デビュー・アルバム
Building Instrument 最新アルバム
Erlend Apneseth Trio は 今年の4 月にデビュー・アルバムを出したばかりのグループだ。リーダーのErlend Apneseth はノルウェーの伝統楽器ハルダンゲル・フィドルの若手名演奏家として知られる。Jølster 出身の彼は Voss 市のOle Bull 音楽院を卒業、名演奏家として知られる Håkon Høgemo にも師事した。全国伝統音楽コンテストでトップクラスのカテゴリーでいつも演奏しているほか、これまで数えきれないぐらいの多くの賞を受賞している。
トリオのデビュー・アルバム "Det Andre Rommet"(「もう一つの部屋」)には伝統的なハルダンゲル曲、Erlendのオリジナル曲、インプロヴィゼーションがすべて収められている。バンド・メンバーにはØyvind Hegg-Lunde の他、ギタリストの Stephan Meidell (バンド Cakewalk や Krachmacher のメンバー)が入っている。
デビュー・アルバムの収録曲試聴(ページ左上の Soundcloud をクリック)

Erlend Apneseth Trio -右端がØyvind Hegg-Lunde
次から次へと新たなアーティストが、それも異次元とも呼べる新しい音楽形態とともに登場してくるノルウェーの音楽シーンはとても活気に満ちている。Øyvind Hegg-Lunde の先生は 氷の楽器演奏や超絶パーカッション・ソロで知られるTerje Isungset だから、ミュージシャンの層の厚さも半端ではない。
Øyvind Hegg-Lunde プロフィール(Blog 記事)
そのØyvind と彼が参加している二つのバンドについて書いておく。 両方ともノルウェーの新進グループで、Hubro(ヒューブロー)レーベルからアルバムをリリースしている。一つは以前来日したことがあるBuilding Instrument (「楽器/機具作り」というバンド名)、もう一つはErlend Apneseth Trio だ。
以下、Hubro の説明を一部和訳・要約、一部補遺しておく。
Building Instrument は2008 年、ノルウェー西部の町 Bergen で結成された。最初はエレクトロニクス系を探求しようとしてすぐに方向転換し、よりアコースティックで「地音楽」とでも呼べるものへ向かっていった。メンバーは Mari Kvien Brunvoll (vocals, sampler, zither, percussion, kazoo), Øyvind Hegg-Lunde (drums, percussion)と Åsmund Weltzien (synthesizer, electronics, melodica)だ。一枚目のアルバムは結成 6年目にしてリリースされている。
ヴォーカルのMari Kvien Brunvoll はそれまで英語で歌っていたが、Building Instrument ではノルウェー語、それも彼女の出身地 Molde(モルデ)の方言で歌うようになった。Bugge Wesseltoft が主宰するJazzland レーベルからソロ・アルバムをリリースし、それがノルウェーのグラミー賞といわれる Spellemann賞にノミネートされたことからもわかるように、稀有な才能を持った歌手だ。彼女の二枚目のソロも再び同賞にノミネートされている。

デビュー・アルバムの曲試聴(ページ左上の Soundcloud をクリック)


Erlend Apneseth Trio は 今年の4 月にデビュー・アルバムを出したばかりのグループだ。リーダーのErlend Apneseth はノルウェーの伝統楽器ハルダンゲル・フィドルの若手名演奏家として知られる。Jølster 出身の彼は Voss 市のOle Bull 音楽院を卒業、名演奏家として知られる Håkon Høgemo にも師事した。全国伝統音楽コンテストでトップクラスのカテゴリーでいつも演奏しているほか、これまで数えきれないぐらいの多くの賞を受賞している。
トリオのデビュー・アルバム "Det Andre Rommet"(「もう一つの部屋」)には伝統的なハルダンゲル曲、Erlendのオリジナル曲、インプロヴィゼーションがすべて収められている。バンド・メンバーにはØyvind Hegg-Lunde の他、ギタリストの Stephan Meidell (バンド Cakewalk や Krachmacher のメンバー)が入っている。
デビュー・アルバムの収録曲試聴(ページ左上の Soundcloud をクリック)


次から次へと新たなアーティストが、それも異次元とも呼べる新しい音楽形態とともに登場してくるノルウェーの音楽シーンはとても活気に満ちている。Øyvind Hegg-Lunde の先生は 氷の楽器演奏や超絶パーカッション・ソロで知られるTerje Isungset だから、ミュージシャンの層の厚さも半端ではない。
by invs
| 2016-06-27 14:41