2016年 07月 12日
モントルーから大氷河を経てチューリッヒへ、 |
7/10 夜は Thierry Lang 率いるトリオ Thierry Lang, Heiri Känzig, Andi Pupato Trio の一行に夕食に招待された。モントルーから車で 30 分少々かかって着くと、そこは山の中腹にあるレストランだった。伝統的なスイスの山小屋作りだ。後ろには頂上付近に岩山が聳え、八方を美しい山々が囲む。遠くにレマン湖を臨むまさに絵に描いたような場所だ。
食事をしながら Thierry 達といろいろ話をした。やはりモントルー・ジャズ・フェスティヴァルは残念な状況にあるという。地元のミュージシャンでもフェスの期間中は街に近づかないようにしている。それだけ「パーティー化」が激しい。世の中、どこでも、規模と質が相反することが多い。
翌日の7/11、当初の目的地であった大氷河を訪れた。ここで日本人ベース奏者のプロモーション・ヴィデオを撮影した。Fiesch (フィーシュ)という村からEggishorn(エギスホルン)山に登り、スイス・アルプス最大の氷河をバックにダブル・ベースの生演奏だ。雄大としかいいようがない景色は見飽きることがない。 photo: Andi Pupato
昨夜、チューリッヒに戻り、クラブ Exil(エグジール)で行われていた Nik Baertsch/Mobile による Montags(「月曜会」)を見に行った。Mobile は Nik のアコースティック・グループだ。今年 ECM からデビュー・アルバムを出している(ECMレーベル参加以前は別レーベルよりリリースしていて、バンド・デビューはかなり前)。数年前リハを見たことがったが、ライヴは初めて見る。安定感のある演奏は Nik のグループに共通したことだが、まさにスイスの精密時計を思わせる緻密なパーフォーマンスには改めて感心した。グルーヴ感が表にはっきり出るよういわゆる「メロディー」は極力排される。そこには徹底したリチュアル(儀礼的)でグルーヴを紡ぎ出そうというコンセプトがはっきり意識されている。ミニマルではあるが、フリーではなく、コントロールはあるが、無機質とは言えない。肉体と魂を時計に与えて、自律的躍動感を生み出させるとでも言えようか。日々前進する音楽生命には大きな未来がある。
食事をしながら Thierry 達といろいろ話をした。やはりモントルー・ジャズ・フェスティヴァルは残念な状況にあるという。地元のミュージシャンでもフェスの期間中は街に近づかないようにしている。それだけ「パーティー化」が激しい。世の中、どこでも、規模と質が相反することが多い。
翌日の7/11、当初の目的地であった大氷河を訪れた。ここで日本人ベース奏者のプロモーション・ヴィデオを撮影した。Fiesch (フィーシュ)という村からEggishorn(エギスホルン)山に登り、スイス・アルプス最大の氷河をバックにダブル・ベースの生演奏だ。雄大としかいいようがない景色は見飽きることがない。
昨夜、チューリッヒに戻り、クラブ Exil(エグジール)で行われていた Nik Baertsch/Mobile による Montags(「月曜会」)を見に行った。Mobile は Nik のアコースティック・グループだ。今年 ECM からデビュー・アルバムを出している(ECMレーベル参加以前は別レーベルよりリリースしていて、バンド・デビューはかなり前)。数年前リハを見たことがったが、ライヴは初めて見る。安定感のある演奏は Nik のグループに共通したことだが、まさにスイスの精密時計を思わせる緻密なパーフォーマンスには改めて感心した。グルーヴ感が表にはっきり出るよういわゆる「メロディー」は極力排される。そこには徹底したリチュアル(儀礼的)でグルーヴを紡ぎ出そうというコンセプトがはっきり意識されている。ミニマルではあるが、フリーではなく、コントロールはあるが、無機質とは言えない。肉体と魂を時計に与えて、自律的躍動感を生み出させるとでも言えようか。日々前進する音楽生命には大きな未来がある。
by invs
| 2016-07-12 17:01