2016年 09月 24日
Rainer Brüninghaus- Jazztreffen 2016 登場 |
10月初めに開催されるJazztreffen 2016 に登場するピアニストRainer Brüninghaus (ライナー・ブリューニングハウス)は、ドイツの誇るモダン・ジャズ・ミュージシャンの一人だ。ECMレーベルでの活躍は日本のファンにも知られている。
Jazztreffen 2016 詳細 個人的に幾つか思い出があるアーティストだ。
1974年に ECM からリリースされたEberhard Weber(エーベルハルト・ヴェーバー) のアルバム "The Colours of Chloë" は名盤だ。その素晴らしい内容で今でも多くのファンを持つが、この時にバックにピアノ/シンセサイザーで Rainer Brüninghaus が入っている。それ以来、ECM レーベル系のアルバムでしばしばその音を耳にしながらも、実際にライヴで聴く機会はなかった。ようやく 2000年代に入りノルウェーの地方都市のジャズ・フェスティヴァルで Jan Garbarek Group(ヤン・ガルバレク・グループ)のライヴを見たが、これがBrüninghaus の初ライヴ経験だった。その後、2004年にやはりJan Garbarek Group のメンバーとして来日した時に聴き、更に昨年1月ノルウェーで同グループのライヴを聴いている。
Brüninghaus のピアノは、クラシシズムにつながる抑えられた華麗さに彩られている。アングロサクソン的な派手さ、フランスやイタリアのラテン系ロマンティシズムとは異なり、いかにもドイツの伝統の上にあるものを感じさせる。そういう意味で、長年に亘りJan Garbarek Group のメンバーとして、ドイツと同じゲルマン系のノルウェー人リーダーのもとで演奏しているのは不思議ではない。
ただ、ドイツといっても、「重厚」とか「硬い」方ではなく、「流麗」と言った方がいいだろう。転調を経ながら、右手のスケール・ワークがクラシック、ジャズ、ロック、アヴァンギャルドを縦横に行き来する中、時折りキラッと輝くフレーズが散りばめられる。
ここに彼のピアノ・ソロのライヴ映像(1989年)がある。Eberhard Weber のライヴ時、披露されたものだ。
ライヴ映像
これ以外には 2009年、イタリアの Berchidda でのライヴ映像(TIME IN JAZZ 2009 "acqua")がある。これはJan Garbarek Group のライヴでのソロだ。
ソロ・ライヴ映像
スタジオ録音ものとしては以下を参考にされたい。曲のタイトルによくドイツ語を使うのも彼らしい。
"Spielraum" - アルバム "Freigeweht" より、1980年
"Radspuren" - 1980年
"Stufen" - Kenny Wheeler, Jon Christensen が入っている、1980年
"Strahlenspur" Markus Stockhausen 参加、1984年
"Raga Rag" - 1983年
ライヴ映像ではJan Garbarek Group のものが多く撮影されている。
Poland 2006年 - 途中からライヴ映像が始まる
Burghausen - ドイツのBurghausen にあるWACKER-HALLE で
盟友 Eberhard Weber のドイツ Stuttgart でのライヴ(1989年)もある。
ライヴ映像 - Weber のソロのバックでピアノを弾いている
Rainer Brüninghaus は最近ピアノ・ソロ公演に力をいれている。日本では初演だ。ドイツ・モダン・ジャズのピアノ・ソロ公演、それも 重鎮ECM アーティストのライヴだ。大いに期待できる。
Jazztreffen 2016 詳細
1974年に ECM からリリースされたEberhard Weber(エーベルハルト・ヴェーバー) のアルバム "The Colours of Chloë" は名盤だ。その素晴らしい内容で今でも多くのファンを持つが、この時にバックにピアノ/シンセサイザーで Rainer Brüninghaus が入っている。それ以来、ECM レーベル系のアルバムでしばしばその音を耳にしながらも、実際にライヴで聴く機会はなかった。ようやく 2000年代に入りノルウェーの地方都市のジャズ・フェスティヴァルで Jan Garbarek Group(ヤン・ガルバレク・グループ)のライヴを見たが、これがBrüninghaus の初ライヴ経験だった。その後、2004年にやはりJan Garbarek Group のメンバーとして来日した時に聴き、更に昨年1月ノルウェーで同グループのライヴを聴いている。
Brüninghaus のピアノは、クラシシズムにつながる抑えられた華麗さに彩られている。アングロサクソン的な派手さ、フランスやイタリアのラテン系ロマンティシズムとは異なり、いかにもドイツの伝統の上にあるものを感じさせる。そういう意味で、長年に亘りJan Garbarek Group のメンバーとして、ドイツと同じゲルマン系のノルウェー人リーダーのもとで演奏しているのは不思議ではない。
ただ、ドイツといっても、「重厚」とか「硬い」方ではなく、「流麗」と言った方がいいだろう。転調を経ながら、右手のスケール・ワークがクラシック、ジャズ、ロック、アヴァンギャルドを縦横に行き来する中、時折りキラッと輝くフレーズが散りばめられる。
ここに彼のピアノ・ソロのライヴ映像(1989年)がある。Eberhard Weber のライヴ時、披露されたものだ。
ライヴ映像
これ以外には 2009年、イタリアの Berchidda でのライヴ映像(TIME IN JAZZ 2009 "acqua")がある。これはJan Garbarek Group のライヴでのソロだ。
ソロ・ライヴ映像
スタジオ録音ものとしては以下を参考にされたい。曲のタイトルによくドイツ語を使うのも彼らしい。
"Spielraum" - アルバム "Freigeweht" より、1980年
"Radspuren" - 1980年
"Stufen" - Kenny Wheeler, Jon Christensen が入っている、1980年
"Strahlenspur" Markus Stockhausen 参加、1984年
"Raga Rag" - 1983年
ライヴ映像ではJan Garbarek Group のものが多く撮影されている。
Poland 2006年 - 途中からライヴ映像が始まる
Burghausen - ドイツのBurghausen にあるWACKER-HALLE で
盟友 Eberhard Weber のドイツ Stuttgart でのライヴ(1989年)もある。
ライヴ映像 - Weber のソロのバックでピアノを弾いている
Rainer Brüninghaus は最近ピアノ・ソロ公演に力をいれている。日本では初演だ。ドイツ・モダン・ジャズのピアノ・ソロ公演、それも 重鎮ECM アーティストのライヴだ。大いに期待できる。
by invs
| 2016-09-24 11:29
| Rainer Bruninghaus