Tore Brunborg Slow Snow Quartet と音楽

Tore Brunborg Slow Snow Quartet の日本ツアー四日目のライヴがもうすぐ始まる。会場のラ・ソネ菓寮春日山店ではサウンドチェック＋リハの最終段階を迎えている。

彼らの音楽を聴いていると、やはりジャズというのは方法であってジャンルではないということがよくわかる。ロック、ポップもそういう側面は持っているのだが、ジャズ・ミュージシャン（と呼ばれる人たち）はジャンルを超える実際的方法と経験を豊富に持っていて、最もそれを方法として駆使できる立場にある。

Tore の曲にはロックもポップもクラシックもアヴァンギャルドもフリーも、すべてがジャンルの枠を超えて取り込まれている。ジャズが方法として使われると音楽はカテゴリー差別ではなく、カテゴリー融和の方向に進む。それは聴く者に音楽を一つのものとして認識させる。

Tore とバンドメンバーは、細分化によってエネルギーと魅力を失いつつある音楽の本来のあり方を追求する最先端にいる。