2017年 02月 21日
Terje Isungset 2017 公演終了、感想 |
Terje Isungset の2017 公演が終了した。昨日のフライトで帰国予定だったが、キャンセルに遭い、今朝の出発となった。年間100公演以上、世界中を旅するTerje にとっては初めてのことではないが、こういうのはいつでも疲れるものだ。
Terje のライヴを見ていていろいろ考えた。山紫水明、「ゆく川の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず よどみに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとどまりたるためしなし」、「国破山河在 城春草木深(国破れて山河在り 城春にして草木深し)」などいろいろ浮かぶ。遠くの雷鳴から頭上の落雷、せせらぎが急流と化し、ついには轟音とともに滝となる。木枯らしが吹く寒い夜、静まり返る自然の中に只一人佇む。地霊の声に耳を澄まし、鎮魂の礼をなす。はたまた、祈り極まって祭りとなり、憑依した人々が踊り出す。驚きの世界に浮遊し、或いは飛翔する。終には、もの悲しい野生の山羊の叫びがこだまし、あたりを震撼させる。
28 インチのグランカッサを右足で5分も10分も16符連打しつづける Terje にとって、この深い低音は通奏音として機能する。このビートと音が劇場としての会場のバックドロップだ。それが場を生成し、オーディエンスは自己の深いところで自然を想起する旅へ向かう。
Terje のライヴを見ていていろいろ考えた。山紫水明、「ゆく川の流れは絶えずして しかも もとの水にあらず よどみに浮かぶうたかたは かつ消えかつ結びて 久しくとどまりたるためしなし」、「国破山河在 城春草木深(国破れて山河在り 城春にして草木深し)」などいろいろ浮かぶ。遠くの雷鳴から頭上の落雷、せせらぎが急流と化し、ついには轟音とともに滝となる。木枯らしが吹く寒い夜、静まり返る自然の中に只一人佇む。地霊の声に耳を澄まし、鎮魂の礼をなす。はたまた、祈り極まって祭りとなり、憑依した人々が踊り出す。驚きの世界に浮遊し、或いは飛翔する。終には、もの悲しい野生の山羊の叫びがこだまし、あたりを震撼させる。
28 インチのグランカッサを右足で5分も10分も16符連打しつづける Terje にとって、この深い低音は通奏音として機能する。このビートと音が劇場としての会場のバックドロップだ。それが場を生成し、オーディエンスは自己の深いところで自然を想起する旅へ向かう。
by invs
| 2017-02-21 14:36
| Terje Isungset

