2017年 05月 16日
Building Instrument のアルバム"Kem Son Kan Å Leve" |
今月コンサートがあるノルウェーのバンド Building Instrument は昨年二枚目のアルバム "Kem Son Kan Å Leve" (「どうやって生きるべきか誰が知っているのか」)をHubro レ―ベルからリリースしている。これをイギリスの芸術サイト TheArtsDesk の Thomas H. Green がレヴューしているので一部和訳、補遺しておく。
今月開催のコンサート詳細
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尖がったところに人々が馴染めるようなやり方で、実験的なアイデアがポップの鉢に植え込まれるのは素晴らしい。ノルウェーのトリオ Building Instrument の二枚目のアルバムではそれが起きた。並外れたダンス音楽のファンは、既にこのバンドのフロント Mari Kvein Brunvoll について、 Villalobo による彼女の曲"Everywhere You Go" の30分リミックスを通じて知っているかもしれないが、アルバム "Kem Son Kan Å Leve" はそれとはとても違ったものだ。その大部分はコラージュとミュージック・コンクレート的な実験で巨匠となっているドイツのKurt Schwitters の一生と作品にまつわるプロジェクトのために Building Instrument が作曲したものだ。その影響の多くはヴォーカルにある。Cocteau Twins のより深遠な曲のように、意味が抽象化された言葉によって、ヴォーカルとして扱われるのと同じくらい言葉として語られる。エレクトロニクス、チター、パーカッションで作られ、ジャズのアイデアが散りばめられた音楽は、嬉しいことに近寄りやすく、甘い。Oliver Postgate がまだ生きていて子供用テレビ番組のためにアニメーションを作っていたとしたらやっていそうなものだ。
今月開催のコンサート詳細

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尖がったところに人々が馴染めるようなやり方で、実験的なアイデアがポップの鉢に植え込まれるのは素晴らしい。ノルウェーのトリオ Building Instrument の二枚目のアルバムではそれが起きた。並外れたダンス音楽のファンは、既にこのバンドのフロント Mari Kvein Brunvoll について、 Villalobo による彼女の曲"Everywhere You Go" の30分リミックスを通じて知っているかもしれないが、アルバム "Kem Son Kan Å Leve" はそれとはとても違ったものだ。その大部分はコラージュとミュージック・コンクレート的な実験で巨匠となっているドイツのKurt Schwitters の一生と作品にまつわるプロジェクトのために Building Instrument が作曲したものだ。その影響の多くはヴォーカルにある。Cocteau Twins のより深遠な曲のように、意味が抽象化された言葉によって、ヴォーカルとして扱われるのと同じくらい言葉として語られる。エレクトロニクス、チター、パーカッションで作られ、ジャズのアイデアが散りばめられた音楽は、嬉しいことに近寄りやすく、甘い。Oliver Postgate がまだ生きていて子供用テレビ番組のためにアニメーションを作っていたとしたらやっていそうなものだ。

by invs
| 2017-05-16 14:13
| Building Instrument