2017年 07月 11日
Susanna 近況 |
ヨーロッパの夏はフェスティヴァルの夏だ。今年も様々な催しものが連日行われている。ノルウェーのジャズ・フェスティヴァルで Kongsberg Jazz Festival というのがある。鉱業の町として歴史に名を残す Kongsberg で毎年開催されている。
今年も例年どおり多くのアーティストが出演した。その中で昨年、最高賞を受賞した Susanna について書いておく。記事の一部にはSusanna が音楽誌の Klassenkampen に語ったものを和訳・要約したものを使用している。
今回のフェスではSusanna にスポットをあて、"Susanna x 3" と称して、三つのコンサートが行われた。一つ目は Giovanna Pessi と組んで "Go Dig My Grave" というタイトルが付けられていた。Giovanna Pessi とは 2011 年にECMレーベル から "If Grief Could Wait" というタイトルのアルバムをリリースしているのでご存じの方もあるだろう。その時のレコーディング・メンバーは以下のとおりだった。このアルバムにはHenry Purcell、 Leonard Cohen、Nick Drake や Susanna のオリジナル曲が収録されている。
Giovanna Pessi: baroque harp
Susanna K. Wallumrød: voice
Jane Achtman: viola da gamba
Marco Ambrosini: nyckelharpa
フェスのライヴは以下のメンバーが出演した。
Susanna: vocal
Giovanna Pessi: baroque harp
Ida L. Hidle: accordion
Tuva L.Syvertsen: hardingfele (ノルウェーの伝統楽器ハルダンゲル・フィドル)
Susanna と Giovanna の接点はSusanna のアルバム "Sonata Mix Dwarf Cosmos" で Giovanna がハープを弾いたのが最初だと Susanna は語っている。アルバム "If Grief Could Wait" の制作ではオスロのホテルやスイス、バーゼルにあるGiovanna の自宅で打ち合わせやら演奏をしたという。
photo: Anne Valeur
Susannaはアメリカを訪れる機会が増えるにつれ、アメリカの古いフォークソングの録音を聴いたりして、それらとヨーロッパ古楽やスカンディナヴィアの音楽を一緒にできないかと考えるようになったそうだ。"Go You My Grave" や "Freight Train" などの曲が頭に鳴り響くと言っている。
"Susanna x 3" の二つ目は「受賞記念」コンサートだった。フェスでは前年の最高賞受賞者が翌年に特別公演をすることになっていて、賞金を出す銀行の名前を冠して「DNB 賞受賞公演」と呼ばれている。Susanna が「声」を意識して構成したコンサートだった。この公演にはActa Musicae という Kongsberg の25人編成女声グループも参加してKongsberg 音楽劇場で開催された。
Susanna のバック・バンドは以下の編成だった。
Andreas Løwe ピアノ
Jo Berger Myhre ベース
Fredrik Wallumrød ドラム
Helge Sten ギター
Andreas Løwe と Jo Berger Myhre はSplashgirl のメンバーとして Real & True Live Series に参加したことがある。Fredrik WallumrødはSusanna の兄にあたる。Helge Sten はSusanna のパートナーで、Supersilent のメンバー、Deathprod の名前でプロデュ―スやエンジニアリングを手掛ける多彩なミュージシャンだ。彼も Susanna のバックでReal & True Live Series に出演している。
三つ目は彼女が自分で弾くピアノで歌うソロ・コンサートで、Kongsberg のSølvsalen(シルヴァー・サロン)で行われている。かつて銀鉱で栄え、デンマーク・ノルウェー王国の「王の町」に位置づけられたKongsberg らしい名前の会場だ。
Susanna 関連 Blog 記事一覧
Susanna & the Magical Orchestra 関連 Blog 記事一覧
以下、Susanna がFacebook に掲載した彼女のライヴを報道する現地の新聞記事
今年も例年どおり多くのアーティストが出演した。その中で昨年、最高賞を受賞した Susanna について書いておく。記事の一部にはSusanna が音楽誌の Klassenkampen に語ったものを和訳・要約したものを使用している。
今回のフェスではSusanna にスポットをあて、"Susanna x 3" と称して、三つのコンサートが行われた。一つ目は Giovanna Pessi と組んで "Go Dig My Grave" というタイトルが付けられていた。Giovanna Pessi とは 2011 年にECMレーベル から "If Grief Could Wait" というタイトルのアルバムをリリースしているのでご存じの方もあるだろう。その時のレコーディング・メンバーは以下のとおりだった。このアルバムにはHenry Purcell、 Leonard Cohen、Nick Drake や Susanna のオリジナル曲が収録されている。
Giovanna Pessi: baroque harp
Susanna K. Wallumrød: voice
Jane Achtman: viola da gamba
Marco Ambrosini: nyckelharpa
フェスのライヴは以下のメンバーが出演した。
Susanna: vocal
Giovanna Pessi: baroque harp
Ida L. Hidle: accordion
Tuva L.Syvertsen: hardingfele (ノルウェーの伝統楽器ハルダンゲル・フィドル)
Susanna と Giovanna の接点はSusanna のアルバム "Sonata Mix Dwarf Cosmos" で Giovanna がハープを弾いたのが最初だと Susanna は語っている。アルバム "If Grief Could Wait" の制作ではオスロのホテルやスイス、バーゼルにあるGiovanna の自宅で打ち合わせやら演奏をしたという。

Susannaはアメリカを訪れる機会が増えるにつれ、アメリカの古いフォークソングの録音を聴いたりして、それらとヨーロッパ古楽やスカンディナヴィアの音楽を一緒にできないかと考えるようになったそうだ。"Go You My Grave" や "Freight Train" などの曲が頭に鳴り響くと言っている。
"Susanna x 3" の二つ目は「受賞記念」コンサートだった。フェスでは前年の最高賞受賞者が翌年に特別公演をすることになっていて、賞金を出す銀行の名前を冠して「DNB 賞受賞公演」と呼ばれている。Susanna が「声」を意識して構成したコンサートだった。この公演にはActa Musicae という Kongsberg の25人編成女声グループも参加してKongsberg 音楽劇場で開催された。
Susanna のバック・バンドは以下の編成だった。
Andreas Løwe ピアノ
Jo Berger Myhre ベース
Fredrik Wallumrød ドラム
Helge Sten ギター
Andreas Løwe と Jo Berger Myhre はSplashgirl のメンバーとして Real & True Live Series に参加したことがある。Fredrik WallumrødはSusanna の兄にあたる。Helge Sten はSusanna のパートナーで、Supersilent のメンバー、Deathprod の名前でプロデュ―スやエンジニアリングを手掛ける多彩なミュージシャンだ。彼も Susanna のバックでReal & True Live Series に出演している。
三つ目は彼女が自分で弾くピアノで歌うソロ・コンサートで、Kongsberg のSølvsalen(シルヴァー・サロン)で行われている。かつて銀鉱で栄え、デンマーク・ノルウェー王国の「王の町」に位置づけられたKongsberg らしい名前の会場だ。
Susanna 関連 Blog 記事一覧
Susanna & the Magical Orchestra 関連 Blog 記事一覧

以下、Susanna がFacebook に掲載した彼女のライヴを報道する現地の新聞記事

by invs
| 2017-07-11 14:03
| Susanna K. Wallumrod