2017年 12月 30日
Eldbjørg Raknes(エルビェルグ・ラクネス )新譜レヴュー |
12/20 、Norsk Jazz Forum (ノルウェー・ジャズ・フォーラム)のサイト Jazz i Norge(英語ではJazz in Norway)に、来月来日する Eldbjørg Raknes の新譜について記事が掲載された。Norsk Jazz Forum は芸術的・政治的にノルウェーにおけるジャズの環境を良くしようという目的で結成されている連合機構だ。ここには、25のジャズ・フェスティヴァル、83 のジャズ・クラブ、129 の主要なバンド、682 のプロのミュージシャン、96のジャズを学ぶ学生と 5 の国内各地域のジャズ・センターが所属している。活動は公的資金に支えられている。
Eldbjørg Raknes & Co. 来日ツアー詳細
photo: Per Finne
以下は記事の一部和訳・要約だ。
==
すべて開かれたドアを持った音楽
今年見つけたホンモノの音楽の一つ
アルバム"AGAIN!" は聴いてすぐ、これは私にとって意味がある、と思わせた。Eldbjørg Raknesの二枚目のアルバムは彼女自身が歌詞を書いたものだ。ここにギタリストのNils-Olav Johansenとヴォーカル Kirsti Huke が加わっている。三人ともいろいろな楽器を使う。
様々な筋を見せながら、それらをまとめることに成功している。彼らしかできないきれいな形がある。できあがったものには独特の色付けがなされている。Cassandra Wilson がJim O'Rourke をバックにしているのを想像して欲しい。或いは、一曲目のトラック"Snowman - AGAIN!"を聴いて欲しい。Eldbjørg は大きな課題や人間関係というものをテーマにしている。メロディックなものと抽象的なものが混ざり合い、それが私を低エネルギーで説得する。曲は作曲されたものだが、演奏には即興音楽のエッセンスがある。
音楽の一部には、Eldbjørg Raknesが子供時代を過ごしたOtrøya島Midsund埠頭にあるMidsund Marinaでのコンサートの録音が使われている。他の曲は Sunnmøre の Giske にあるOcean Sound Recordings で録音された。曲"Dance"では Eldbjørg Raknes と Kirsti Huke が一緒に歌い、バックにNils-Olav Johansen のソフトなギター・コードが響く。彼は本当に独特だ。多分この曲がアルバムでは最もキャッチーだろう。いや、ものすごくチャーミングと言った方がいいか。この曲は、音の実験をして、ギターが攻撃的な別の曲 "Kaedåværlik? - I'll listen out loud” とはっきりと対照的だ。いいのは、三人とも、その中でちゃんと自分達の位置を保っていることだ。
このアルバムでは聴き手が望む方向に聴くことができる。多分、普通自分が行かない場所に行くことになるだろう。Eldbjørg Raknes & Co は稀な土地を進むライダーだ。それについて行きさえすればいい。
album cover: Per Finne
Eldbjørg Raknes & Co. 来日ツアー詳細

以下は記事の一部和訳・要約だ。
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すべて開かれたドアを持った音楽
今年見つけたホンモノの音楽の一つ
アルバム"AGAIN!" は聴いてすぐ、これは私にとって意味がある、と思わせた。Eldbjørg Raknesの二枚目のアルバムは彼女自身が歌詞を書いたものだ。ここにギタリストのNils-Olav Johansenとヴォーカル Kirsti Huke が加わっている。三人ともいろいろな楽器を使う。
様々な筋を見せながら、それらをまとめることに成功している。彼らしかできないきれいな形がある。できあがったものには独特の色付けがなされている。Cassandra Wilson がJim O'Rourke をバックにしているのを想像して欲しい。或いは、一曲目のトラック"Snowman - AGAIN!"を聴いて欲しい。Eldbjørg は大きな課題や人間関係というものをテーマにしている。メロディックなものと抽象的なものが混ざり合い、それが私を低エネルギーで説得する。曲は作曲されたものだが、演奏には即興音楽のエッセンスがある。
音楽の一部には、Eldbjørg Raknesが子供時代を過ごしたOtrøya島Midsund埠頭にあるMidsund Marinaでのコンサートの録音が使われている。他の曲は Sunnmøre の Giske にあるOcean Sound Recordings で録音された。曲"Dance"では Eldbjørg Raknes と Kirsti Huke が一緒に歌い、バックにNils-Olav Johansen のソフトなギター・コードが響く。彼は本当に独特だ。多分この曲がアルバムでは最もキャッチーだろう。いや、ものすごくチャーミングと言った方がいいか。この曲は、音の実験をして、ギターが攻撃的な別の曲 "Kaedåværlik? - I'll listen out loud” とはっきりと対照的だ。いいのは、三人とも、その中でちゃんと自分達の位置を保っていることだ。
このアルバムでは聴き手が望む方向に聴くことができる。多分、普通自分が行かない場所に行くことになるだろう。Eldbjørg Raknes & Co は稀な土地を進むライダーだ。それについて行きさえすればいい。

by invs
| 2017-12-30 14:06
| Eldbjorg Raknes & Co

