2018年 04月 14日
Ikarus(イカルス) 2018 日本ツアー四日目、新潟 |
スイスのグループ Ikarus(イカルス)による 2018 日本ツアーは四日目を迎えた。今夜の会場は新潟市米山にある Monk's Mood だ。
Ikarus 来日ツアー詳細
Ikarus 関連 Blog 記事一覧
バンド King Crimson の実質的リーダー Robert Fripp の言葉で記憶に残っているものがある。「バンドはドラマーで決まる」だ。 King Crimson で長いことドラムを叩いていた Bill Bruford が辞めて、それまでツインドラマーとしてもう一方の片われだったPat Mastelotto 一人になった時のこと、この言葉の持つ意味が最も腑に落ちた。Bruford のすっとしたジャズ的なロック・ドラミングが Mastelotto の重ためのドラミングに変わった。ここで King Crimson の音楽は一つの大きな節目を迎えた。
Ikarus のライヴを聴いていて、このことを思い出した。それはバンド・リーダーで、作曲をし、ドラマーでもあるRamon Oliveras のドラミングがジャズ的アプローチはありながらもロックを感じたからだった。決して重たいわけではないが、エネルギーの出方がジャズとは違う。別に彼の若さ故というのでもない。しゃにむに叩いているのとも違う。作曲でよく練られたドラミングだ。ソロの部分には茶目っ気たっぷりのインプロヴィゼーションもたくさんあるが、曲全体の構成に配慮した演奏だ。
ドラマーで作曲もするミュージシャンはいるがそう多くはない。そして、その中で作品が図抜けているミュージシャンは更に少ない。Real & True Live Series に出演していることもあって、頭に浮かんでくるのは Bill Bruford、Olavi Louhivuori、そして Per Oddvar Johansen だ。Bill Bruford はバンド Bruford を始めるにあたってキーボード・プレイヤーで同じバンド・メンバーだった Dave Stewart の手ほほどきを受けて作曲を始めたが、バンド Bruford や、その後のリーダー・バンド Earthworks の作品群はリズムとメロディーの一体感が際立つ素晴らしいものだった。フィンランドのドラマー Olavi Louhivuori は両親が音楽家で、子供の頃チェロを弾いていたこともあって自然に作曲へ向かったのだと思うが、彼もとてもユニークな、ジャズでもロックでもない音楽を作っている。来月初来日するPer Oddvar Johansen Trioは Per Oddvar Johansen の性格が作曲に表れて、とても繊細な作品を演奏する。広義にはジャズなのだが、ジャズと片づけてしまうのはもったいないと感じられる音楽だ。三者三様だが、いい曲を作るドラマーに共通しているのは、カテゴリーにとらわれず、新たな地平を拓こうという意欲のもと作曲された曲の全体構想への十分な配慮だ。
Ikarus のRamon Oliveras には同様のものを感じる。バンドは二枚のフル・アルバムを出しているが、この先更にいい作品が発表されることだろう。今回のツアーでは新曲も演奏しているが、これも今後ライヴで揉まれていい作品になり、アルバムに収録されると思う。
昨夜の金沢公演では多くの方にご覧いただき、大きな拍手をいただいた。今夜の新潟公演でも多くの方にご来場いただければと思う。いい作品は耳のいいオーディエンスに数多くの場で鍛えられて出来上がる。
ぜひお力をお貸しいただきたい。
Ikarus 来日ツアー詳細
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バンド King Crimson の実質的リーダー Robert Fripp の言葉で記憶に残っているものがある。「バンドはドラマーで決まる」だ。 King Crimson で長いことドラムを叩いていた Bill Bruford が辞めて、それまでツインドラマーとしてもう一方の片われだったPat Mastelotto 一人になった時のこと、この言葉の持つ意味が最も腑に落ちた。Bruford のすっとしたジャズ的なロック・ドラミングが Mastelotto の重ためのドラミングに変わった。ここで King Crimson の音楽は一つの大きな節目を迎えた。
Ikarus のライヴを聴いていて、このことを思い出した。それはバンド・リーダーで、作曲をし、ドラマーでもあるRamon Oliveras のドラミングがジャズ的アプローチはありながらもロックを感じたからだった。決して重たいわけではないが、エネルギーの出方がジャズとは違う。別に彼の若さ故というのでもない。しゃにむに叩いているのとも違う。作曲でよく練られたドラミングだ。ソロの部分には茶目っ気たっぷりのインプロヴィゼーションもたくさんあるが、曲全体の構成に配慮した演奏だ。
ドラマーで作曲もするミュージシャンはいるがそう多くはない。そして、その中で作品が図抜けているミュージシャンは更に少ない。Real & True Live Series に出演していることもあって、頭に浮かんでくるのは Bill Bruford、Olavi Louhivuori、そして Per Oddvar Johansen だ。Bill Bruford はバンド Bruford を始めるにあたってキーボード・プレイヤーで同じバンド・メンバーだった Dave Stewart の手ほほどきを受けて作曲を始めたが、バンド Bruford や、その後のリーダー・バンド Earthworks の作品群はリズムとメロディーの一体感が際立つ素晴らしいものだった。フィンランドのドラマー Olavi Louhivuori は両親が音楽家で、子供の頃チェロを弾いていたこともあって自然に作曲へ向かったのだと思うが、彼もとてもユニークな、ジャズでもロックでもない音楽を作っている。来月初来日するPer Oddvar Johansen Trioは Per Oddvar Johansen の性格が作曲に表れて、とても繊細な作品を演奏する。広義にはジャズなのだが、ジャズと片づけてしまうのはもったいないと感じられる音楽だ。三者三様だが、いい曲を作るドラマーに共通しているのは、カテゴリーにとらわれず、新たな地平を拓こうという意欲のもと作曲された曲の全体構想への十分な配慮だ。
Ikarus のRamon Oliveras には同様のものを感じる。バンドは二枚のフル・アルバムを出しているが、この先更にいい作品が発表されることだろう。今回のツアーでは新曲も演奏しているが、これも今後ライヴで揉まれていい作品になり、アルバムに収録されると思う。
昨夜の金沢公演では多くの方にご覧いただき、大きな拍手をいただいた。今夜の新潟公演でも多くの方にご来場いただければと思う。いい作品は耳のいいオーディエンスに数多くの場で鍛えられて出来上がる。
ぜひお力をお貸しいただきたい。
by invs
| 2018-04-14 14:00
| Ikarus

