2018年 05月 18日
Adam Bałdych+Helge Lienツアー、本日、新潟公演 |
本日、ヴァイオリニストの Adam Bałdych(アダム・バウディヒ)とピアニストの Helge Lien(ヘルゲ・リエン)によるデュオ・ツアー四日目は新潟公演だ。
ツアー詳細
Adam Bałdych + Helge Lien 関連 Blog 記事一覧
今日、Adam は 32歳になった。彼は数年前にポーランド大統領から国家勲章を受章している(蛇足だが、別の見方をすれば、かなりの年齢にならないと文化勲章を受章できない日本の状況を憂いる)。それだけ実力が認められているミュージシャンだ。これは、コンサートが始まってステージを見ればすぐわかる。
ほぼ満席の状況で迎えた昨夜の上越市公演は完全アコースティック・ライヴだった。PA 機器を一切使わない、本格的クラシック同様の仕様だ。会場となったラ・ソネ菓寮のようなサイズと内装でないとなかなかできない。こういう場所で Adamと Helge のコンサートを聴けるのは極上の体験と言っていい。同じ演奏というのは二度とない。眼前で展開される二人の名人芸に息を呑む。
ライヴのセットリストはドイツの ACT レーベルからリリースされている Adam Bałdych + Helge Lien Trio の二枚のアルバム(サックスの Tore Brunborg が入っている最新盤 "Brothers"とその一つ前 "Bridges")の収録曲、Helge のトリオの曲、Adam の別のバンドの曲などから構成されている。もちろん、今回のツアーはデュオだから、フルバンドのアルバム演奏とは違う。そこがまたいい。
公演終了後、Adamが丁寧にお礼を述べていた。「記憶にずっと残る公演」というオーディエンスに対する賛辞だった。とても集中して聴いていただいたが、客席の真剣な集中というのは年間何百という公演をこなすミュージシャンにとっては「瞬時に身体で感じる」ものだ。少しでも偽りがあればすぐにわかってしまう。ライヴはオーディエンスが受け身で聴くものではない。その成功の八割方は「お客様気分を脱する」ことにかかっている。
昨夜の上越市公演はそれを如実に示していた。唯一、残念だったのは写真撮影の音だ。ライヴでは写真撮影を慎んでいただきたい。お願い申し上げる。
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Adam Bałdych + Helge Lien 関連 Blog 記事一覧
今日、Adam は 32歳になった。彼は数年前にポーランド大統領から国家勲章を受章している(蛇足だが、別の見方をすれば、かなりの年齢にならないと文化勲章を受章できない日本の状況を憂いる)。それだけ実力が認められているミュージシャンだ。これは、コンサートが始まってステージを見ればすぐわかる。
ほぼ満席の状況で迎えた昨夜の上越市公演は完全アコースティック・ライヴだった。PA 機器を一切使わない、本格的クラシック同様の仕様だ。会場となったラ・ソネ菓寮のようなサイズと内装でないとなかなかできない。こういう場所で Adamと Helge のコンサートを聴けるのは極上の体験と言っていい。同じ演奏というのは二度とない。眼前で展開される二人の名人芸に息を呑む。
ライヴのセットリストはドイツの ACT レーベルからリリースされている Adam Bałdych + Helge Lien Trio の二枚のアルバム(サックスの Tore Brunborg が入っている最新盤 "Brothers"とその一つ前 "Bridges")の収録曲、Helge のトリオの曲、Adam の別のバンドの曲などから構成されている。もちろん、今回のツアーはデュオだから、フルバンドのアルバム演奏とは違う。そこがまたいい。
公演終了後、Adamが丁寧にお礼を述べていた。「記憶にずっと残る公演」というオーディエンスに対する賛辞だった。とても集中して聴いていただいたが、客席の真剣な集中というのは年間何百という公演をこなすミュージシャンにとっては「瞬時に身体で感じる」ものだ。少しでも偽りがあればすぐにわかってしまう。ライヴはオーディエンスが受け身で聴くものではない。その成功の八割方は「お客様気分を脱する」ことにかかっている。
昨夜の上越市公演はそれを如実に示していた。唯一、残念だったのは写真撮影の音だ。ライヴでは写真撮影を慎んでいただきたい。お願い申し上げる。
by invs
| 2018-05-18 14:53
| Adam Bałdych

