2018年 07月 01日
Fränderの曲、歌詞 |
日本ツアーを終えた Fränder はカナダでの長期ツアーを控えて、日本で英気を養っているところだ。あと数日で旅発つ。ツアーはうまくいったということで、また来年来たいと言っていた。
ツアー中、ステージでは必ず曲ごとに丁寧な説明をしていた。これまで Real & True Live Series に出演したバンドの中で説明に最も時間を割いたバンドだった。以下、彼らの話の中から幾つかご紹介しておく(楽器の話は既にBlog 掲載済)。
*スウェ―デンには四種類のポルスカがある。ポルスカはダンス曲で、すべて基本は三拍(但し、譜面上は九拍でカウントするものもある)になっている。隣のフィンランドにもポルスカがあるが、一種類だけで、それは「歩くポルスカ」というタイプのものだ。(これは実際、上越市公演で終演後、Mirva と Säde が踊ってみせてくれた)。
*スウェーデンの伝統的な歌には必ずといっていいほど Herr Olof(英語の Mr Olof に相当)が登場する。そして歌詞の中で彼は必ず死ぬことになっている(曲 "Älvefärd" の紹介で)。"Älvefärd" では Olof は妖精王に会って、その娘と結婚しないと呪いをかけるぞと脅かされる。Olof は許嫁がいたので、これを聞き入れず結局死んでしまう。
*船乗りの曲として紹介された "En Sjömansbrud" (「船乗りの嫁」) については、「世界のいろいろな所に船乗りの曲がある」という説明から始まり、凪の時だけなく、荒波を乗り越えて冒険に赴く船乗りを待つ娘の話が語られる(ここには中世バルト海世界の影があるように思えるが、これは別途 Blog 記事で書いておいた)。
*多くの求婚者に言い寄られる娘とその母親とのやりとりを歌にしたものもある。エストニアの伝統曲だが、歌詞では最後に娘が求婚者全員と結婚すると言うと母親が怒りで爆発してしまう。
*エストニアの子守歌 "Hällilaul" では子供を育てる全ての親に感謝する。この曲は、Fränder のツアー販売用バッグを作ってくれた Säde の母親に捧げられていた。
* 古い讃美歌を編曲して現代的なポルスカにしたものもあった。19世紀当時、記譜法が発達していなかったため、教会に残されていた楽譜は単に点で書かれているものだった。拍数、スピードというものが全く示されていない。これを見て、ポルスカにしたら面白いと思い編曲した。
* 曲 "Vabadus" は「自由」という意味で、エストニアのソ連からの独立 25周年を祝って作曲されたものをベースにしている。
Fränder の曲にはスウェ―デン語だけのもの、エストニア語だけのもの、そして両国語が混じるものの三通りの歌詞がある。
曲試聴
Fränder 関連 Blog 記事一覧


*スウェ―デンには四種類のポルスカがある。ポルスカはダンス曲で、すべて基本は三拍(但し、譜面上は九拍でカウントするものもある)になっている。隣のフィンランドにもポルスカがあるが、一種類だけで、それは「歩くポルスカ」というタイプのものだ。(これは実際、上越市公演で終演後、Mirva と Säde が踊ってみせてくれた)。
*スウェーデンの伝統的な歌には必ずといっていいほど Herr Olof(英語の Mr Olof に相当)が登場する。そして歌詞の中で彼は必ず死ぬことになっている(曲 "Älvefärd" の紹介で)。"Älvefärd" では Olof は妖精王に会って、その娘と結婚しないと呪いをかけるぞと脅かされる。Olof は許嫁がいたので、これを聞き入れず結局死んでしまう。
*船乗りの曲として紹介された "En Sjömansbrud" (「船乗りの嫁」) については、「世界のいろいろな所に船乗りの曲がある」という説明から始まり、凪の時だけなく、荒波を乗り越えて冒険に赴く船乗りを待つ娘の話が語られる(ここには中世バルト海世界の影があるように思えるが、これは別途 Blog 記事で書いておいた)。
*多くの求婚者に言い寄られる娘とその母親とのやりとりを歌にしたものもある。エストニアの伝統曲だが、歌詞では最後に娘が求婚者全員と結婚すると言うと母親が怒りで爆発してしまう。
*エストニアの子守歌 "Hällilaul" では子供を育てる全ての親に感謝する。この曲は、Fränder のツアー販売用バッグを作ってくれた Säde の母親に捧げられていた。
* 古い讃美歌を編曲して現代的なポルスカにしたものもあった。19世紀当時、記譜法が発達していなかったため、教会に残されていた楽譜は単に点で書かれているものだった。拍数、スピードというものが全く示されていない。これを見て、ポルスカにしたら面白いと思い編曲した。
* 曲 "Vabadus" は「自由」という意味で、エストニアのソ連からの独立 25周年を祝って作曲されたものをベースにしている。
Fränder の曲にはスウェ―デン語だけのもの、エストニア語だけのもの、そして両国語が混じるものの三通りの歌詞がある。
曲試聴
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by invs
| 2018-07-01 12:21
| Fränder