Erlend Apneseth Trio（エアレント・アプネセット・トリオ) 新作発表

ノルウェー勢の活動はヴェテランに限らない。Real & True Live Series にトリオとデュオで一回づつ来日したハルダンゲル・フィドル奏者の Erlend Apneseth（エアレント・アプネセット) が、一週間ほど前の 3/12に新作を発表している。

ノルウェーのレーベル Hubro （ヒューブロー）からアルバム "Lokk" （「カヴァー」：試聴）を出したが、元々は FRIKAR というダンスカンパニーの新作 ’Skaut’ に付けられた音楽だ。

その中にはアーカイヴ化された、伝統的な牧畜を営む女性達の声（録音サンプル）に、現代的な音楽スタイルを合わせるような、「禁じられている」と思われる、二つの異なる極を一つにしていくことを目指している。また前作よりリズミックでダンサブルな曲作りを意図している（メンバーの説明）。

エレクトロニクスは駆使されるも、 Erlend のルーツであるフォークが根幹にある。そしてその流れの延長として、これまでのインプロヴィゼーションのフォームが生かされている。いわゆる伝統的フォークとは見かけ上は異なるが、現在進行形フォークとして今を行くものだ。