Peter Hammill 新アルバム 5/7 発売

Peter Hammill が新アルバムを 5/7 にリリースする。題名は In Translation （直訳すれば 「翻訳で」、「翻訳中」とでもなろうか）だ。

多くの国同様、2020年に COVID-19 （新型コロナ・ウイルス）の猛威を受けたイギリスでは、日本よりはるかに厳しい政府による統制下にある。もともと約 4年前の 2016年 6/23 より Brexit （イギリスの EU離脱）に向けて進んでいたのが、 2020年 1/31 に実施に移された上に、更に透明な網がかかるが如く COVID-19 が覆ったその閉塞感の程度たるや日本人には想像しがたいが、人の物理的な移動制限という枠が人間本来の姿から遠いであろうことは理解できる（特にヨーロッパ的距離感においては）。

純粋に人間による制限に、自然に起因する制限が加わった。これがイギリスの特異な姿だ。そして二つの、人間に対する圧力はとどまることを知らないかのようだ。Brexit は起きたばかりだし（将来の EU再加盟はあり得るが）、COVID-19 はワクチン投与が始まったが出口が見えない。

こうした二つの歴史的事象の中、移動することによりエネルギーを得ていたイギリスのミュージシャンにとってこれほど辛いことはないだろう。Peter Hammill もそうだ。

それで In Translation となる。イギリスは「翻訳中」だ。Brexit による新しい政治指向のイギリス（内向き、非ヨーロッパ）と COVID-19 による新たな行動指針（対ウイルス防衛的な人の日々の行動）体得を目指して。

翻訳している間は意味が最終確定していない。さて、どこに落ち着くか。

イギリス政府による Brexit により "New Rules Apply" （適用される新たなルール）

（上記はあくまで個人的感想に過ぎない。Peter Hammill in translation と続けて読めば「 Peter Hammill が翻訳している」と素直に読めるが。いかにようにでも解釈可能。Peter が "ITALIA"と大きく書かれた服を着ているのも、Peter らしからぬ故、 Brexit を暗に批判しているともとれる。）

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Peter Hammill の作品 "In Translation" 詳細については Blog "Ex-ex" を参照のこと。