2023年 02月 17日
音楽について「書く仕事」 |
音楽のジャンルはとても厄介な事柄だ。
何事でも人が言葉を使う以上、「定義」とか「意味」が明確にできないと、問題が起きる。面倒だからと言って言葉を使わなければ意思疎通ができない。「ロック」と言った時、何のどのような音楽を指すのか、「ジャズ」の時はどうか、「ポップ」と「ロック」は違うのか、「民族音楽」は「ワールドミュージック」とどう違うのか、「現代音楽」は古くなっても「クラシック」に入らないのか。ある程度説明はできるが、徹底的にやればやるほど、相手の受け取り方が違うことがわかってしまう。
諦めて、説明をやめるのは簡単だ。だが、説明をしないとわからないまま、違った理解のまま状況が変わらない。最終的に意味が通じないとしても、できる限り通じさせる努力を払ってこそ意味の根本の理解が深まる。そう信じてジャンルの説明をする。言葉でしゃべれる時はまだいい。文字にして書くときが難しい。長い文章になりがちだが、それだとフォーカスできず、特にマーケティングのフレーズとしては不適当だ。
大げさに言えば、格闘が続く。「永遠」の課題だということはわかっている。今に始まったことではない。昔からずっと同じ問題がある。音楽の場合は「音を聴けば」説明をある程度逃れられる。これは技術革新により、昔よりはやり易くなっているが、音を聴いて「わかって」もそれを言葉で説明できない。アーティストの場合はだいたいそれで済む。自分の音楽を完璧に自分で説明できることなどできないし、しない方がいい。「全部説明できる」音楽をやっているアーティストはむしろ内容に限界がある。問題があるのは音楽について「書く仕事」だ。
その仕事を少しばかりやっている。もちろん、それだけではないが。
by invs
| 2023-02-17 10:34
| 「その他」の重さ

