2023年 04月 13日
Oddgeir Berg Trio(オッドガイ・バルグ・トリオ)、昨日は上越公演 |
昨日、ノルウェ―の OddgeirBerg Trio(オッドガイ・バルグ・トリオ)のツアー二日目は上越のラ・ソネ茶寮だった。一昨日から一転、気温が急に落ちて寒い日だったが、演奏は静かに熱を帯びていた。
2 時間、二回のセットは金沢同様だったが、ピアノ(ヤマハの C 3 で Oddgeir のオスロのスタジオのものと同じ)が完全アコースティックに変わり、それとともにバンドのより繊細な部分が強調されていた。ピアノは長めのインプロヴィゼーションが印象的で、流れるようなきれいなフレーズがここかしこに見られた。
第二セット、アンコール前に演奏された曲 "Post Mortem"は「死後」という意味で、普通であれば最後を飾る曲としては避けそうなものだが、トリオは敢えて厳かで静かな瞑想曲を選んだ。アメリカであればハッピーエンドが定番だが、そこはスカンディナヴィアのバンドだ。「演奏が終わって静かに帰る」と Oddgeir が言った通り、最後は深く一人一人に考えて欲しいのだ。このお祭り騒ぎでないところがいかにも北欧らしい。
クールな隠された熱さとでも呼びたくなる。同じヨーロッパ音楽でも(すべてそうだと言うわけでないが)、イタリアの演劇的饒舌、イギリス的洗練さでもない。どうしても冷めていて、表面にはなかなか出てこないが、かすかに、どこかに出口がある。そういう感じがした。
鳴り止まない拍手に応えて、アンコールを演奏したが、「これも」やはり静かな、クラシックを思わせる曲だった。ピアノの静かな音がこの日を象徴していた。
by invs
| 2023-04-13 09:52
| Oddgeir Berg Trio

