2023年 04月 25日
Yes のアルバム "Fragile" の思い出 |
私事だが書いておく。
バンド Yes のアルバム "Fragile"(フラジャイル)について思い出がある。ウィーンのアメリカン・インターナショナル・スクールから 1971 年 6 月に帰国して夏休があけて(9月に二学期入学)しばらくした 11 月にアルバムがイギリスでリリースされている。日本盤(LP)がいつ出たかは覚えていないが、自由が丘にあったソハラ楽器で "Fragile" (日本名「こわれもの」)を最初に手に取った時、随分とアルバムに厚さがあったことを覚えている。ウィーンで知っていた「普通の」アルバムは全部もっと薄手だった。また、アルバムの印刷・色感がだいぶ違う感じがした。オリジナルを見ていないのにだ。変な感じがした。
この時点で YES がどんなバンドかは、Fragile の曲を店で聴いた(当時、客の試聴は一般的に許されていなかったが、この店は聴かせてくれた)以外は全く知らない。だが、King Crimson、Emerson, Lake & Palmer などをウィーンで聴いていたので、耳に心地よく響いたに違いない。確か高校の友人と学校の帰りに一緒にお店に行ったのだが、二人ともこのアルバムを買ったのだった。
Roger Dean の原画
Yes のアルバム Fragile のカヴァーアート


それから何十年と経ち、Bill Bruford (YES のドラマーだった)とお台場の TLG で彼のバンド Earthworks (アースワークス)のライヴをやった。16 才が 40 代後半になっていた。それから Bill 関係の日本公演を全部やり、彼がリタイアして PhD(博士)取得過程にあった時の「日本での講義」もやった。今でも Bill のベスト盤の翻訳の手伝いをさせてもらっている。
何がどうなるか、子供にはわからない。わからないが、可能性に満ちている。可能性の芽を摘むようなことは決してしてはならない。子供は fragile だ。音楽に親しみを持ち、いつもそれに関わることをポジティヴに捉え、バックアップしてくれた両親に(もう直接には言えないが)感謝する。
by invs
| 2023-04-25 11:36
| 「その他」の重さ

