2023年 05月 30日
「タダならぬ音楽三昧」の日々 |
2005 年 9 月 23 日にこの Blog を始めた。 最初の日に「タダならぬ音楽三昧の日々を綴る。タダでタダならぬものを語る。」と書いた。その後、Excite blog の方で同じサイトを使いながら、宣伝が全く入らない有料のヴァージョンに移行することになったのでタダということはなくなり、「タダでタダならぬ」という表現は正確には合わなくなった。でも、タダならぬ音楽三昧の日々は続く。
タダならぬ音楽三昧というのは、タダならならない音楽ライヴにいつも浸かっている、という意味を持たせた。さてどのくらいそれが実現できているか、定かではないが、少なくとも主観的にはかなりの程度「タダならない」音楽ライヴができたと思う。かたや Peter Hammill とか Dave Stewart、もう一方では ECM レーベル系、ACT レーベル系のアーティストのライヴをやった。ワールド系とかインディー系もある。Keith Tippett のとんでもないピアノ・ソロもなつかしい。サーミのアーティストも、カンテレ・プレイヤーも、いかにも異能のアーティスト達も素晴らしい。今日からライヴ・ツアーが始まる Picidae のように、世の中に知られる前から何回も日本に呼んでいるアーティストもいる。
カテゴリーは問わない。いいものはいい。ホンモノは自ら輝きを放っている。人知れずの場合も多い。そういうものをしっかり支えていく。それが社会を豊かにし、引いては己を高める。皆が皆、メージャー路線では、いかにも世界における日本のレヴェルが知られる。
今年 20 周年の Real & True は real (リアル)で true(トゥルー) な音楽を届けるべく活動してきた。Real & True とはホンモノの音楽ということだ。ホンモノで「タダならぬ」というのは、わかりやすいということではない。わかりやすいものもあるが、わかり難いものもある。わかり難くても、しばし耐えれば驚くべき内容を持っている音楽もある。それには生で音楽を聴くことだ。これだけは断言できる。自らの耳と身体で、全身でもって音楽を同時的に聴くことほど音楽を「わかる」方法はない。
常に「タダならぬ音楽三昧」の日々は目の前にある。
by invs
| 2023-05-30 11:59
| Real & True (除く公演感想)

