2023年 10月 22日
Bandcamp 買収に関する議論 |
Bandcamp 買収に関する議論がいろいろある。
Facebook では ジャーナリストで 1994年からオンライン音楽マガジンを主宰している Anil Prasad (アーティストのインタヴューで知られる - 特にジャズの商業主義的でないアーティスト)が「これまで Bandcamp をだいぶサポートしてきたが、彼らに操られた。Songtradr の買収で将来はない」としている一方、日本にもプログレ・バンドを呼んだり、CD の販売をしている Moon June Records の Leonardo Pavkovic のように、「Bandcamp はまだまだ大丈夫でプラットホームとして強く、そんなに教条主義的であるべきではない」(意訳)とする。Dave Stewart は既にこの Blog に書いたように Bandcamp の解雇の例を出して、「今までのように推薦しない」と言っている。
ミュージシャンの Percy Jones は 「私は少しの間、少々 Bandcamp に関して疑問を持っている。そんなに前でない頃 (バンド)Brand X の CD と DVD の売上金額について問い合わせた手紙を書き、私が Brand X のオーナーの一人だとする契約書のコピーを送って欲しいと頼んだが、Bandcamp はそれを拒否し、私が法的条件を満たしていないと言ってきた。不可解だ。」と言っている。
まだ行く末はわからないが、Bandcamp が大量解雇(118 人中 60 人)をしたことが一つ大きな疑問になっている。
Every member of Bandcamp union bargaining team was laid off in huge cuts at Oakland firm 10/17 付け SFGATE (サンフランシスコ・クロニクルのデジタル・ホーム)記事
大量解雇は資本主義が徹底しているアメリカではよくやる「効率をよくし、利益を出す」やり方だ。これまで「アーティスト側に立った企業」として独自の色を出してきた Bandcamp も一つに岐路に面しているのかも知れない。
Bandcamp はヴィデオゲームの巨大企業 Epic Games から音楽ライセンス企業の Songtradr に売られている。
by invs
| 2023-10-22 10:46
| 「その他」の重さ