2023年 12月 09日
12/7、 Nat Bartsch (ナット・バーチュ)横浜公演、オーディエンス・レヴュー |
一昨日 7 日の Nat Bartsch (ナット・バーチュ)横浜公演をご覧になった方が Facebook でレヴューを書かれた。許可していただいたいのでここに掲載する(写真も)。
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綾部豊樹 is with 梅本實 at 横濱エアジン · Yokohama, Kanagawa
◎ Nat Bartsch piano solo @横濱エアジン 2023年12月7日(金)
リアルライブ観戦記
出 演 (敬称略) Nat Bartsch ナット・バーチュ(p) from Australia https://www.natbartsch.com
オーストラリアから来日したピアニストNat Bartschさんのソロライブを観戦。
ピアノのタッチは滑らかで繊細な音使い。カラフルな鉛筆で音楽の輪郭を形どり水彩絵の具で暖色系、寒色系など曲の場面に合わせて色を重ねてゆくイメージだった。
エアジンのピアノにピックアップを経由して持参のパソコンと連動させて空間系エフェクトを効果的に絡めながら素朴な音を連ね演奏するスタイルだ。
今まで出会った北欧系バンドサウンドの清々しさとは異なる柔らかな透明感。草原に吹くそよ風を連想。 柔らかで優しい眼差しで演奏する姿が印象だった。
ライブは2セット構成で進行。
前半第1部は ナットさんの2018年作品「Forever, and No Time at All」から取り上げた曲、そして後半第2部は2021年作品「Hope」の全曲演奏で構成されたプログラム。
第1部のテーマはコロナパンデミック前を振り返る安らぎのイメージ。
コロナパンデミックの前に製作された「Forever, and No Time at All」Albumは大人も子供と同じように楽しめるようデザインされた組曲形式で子守唄を収めたもの。ピアノの音にアンビエント効果を効かせた心地よいアルバム。
演奏の途中、その当時誕生した子どもさんとのエピソードを交えながら進み和やかなムード。
一転し後半第2部は、少しシリアスなイメージで休みなく全曲演奏するというアプローチ。
2020年1月のオーストラリア・ブラックサマー山火事に続くコロナパンデミック発生の混乱の真っ只中の閉塞感と不安を乗り越える力は「希望」だという力強いメッセージが伝わる気迫のこもったパフォーマンスは引き込まれる素晴らしさ。
力強いといっても角張っている訳ではなく音楽の中に柔軟な優しさがしっかりあるのはナットさんの人間性の賜物と思った次第。
オーストラリアの音楽シーンにナットさんのような素晴らしいピアニスト、コンポーザーがいて、このような素晴らしい音楽作品が生まれていることがわかったのはよかったこと。
ナットさんの生み出す音楽がたくさんの人に届くことを願っています。
横浜エアジン梅本さん大推薦に間違いなし。素晴らしいライブだった。
第1部/ 1st set
*from 「Forever, and No Time at All」Album
1. Breathing In and Out
2. Guy Smiley
3. Lights and Shadows
4. Grizzlepot
5. Rockabye
6. Call and Response
7. Here I Am, Just For You
8. The Little Possum
9. Forever, and No Time At All
第2部/ 2nd set *from 「Hope 」Album
10.For The Koalas
11.The End of the Decade
12.Fight Not Flight
13.Brightness in the Hills
14.Searching for the Map
15.Untitled
16.For Now
17.Over the River
18.Emerging
19.Hope Encore
20. Kindling (part 2)
*「Forever, and No Time at All」Album 2018 年 5 月 4 日にリリース
大人も子供と同じように楽しめるようデザインされた、ピアノ、チェレステ、アンビエント効果による子守唄のアルバム(アルバム紹介の要約)
* 「Hope 」Album 2021年作
ピアノ、エレクトロニクス、弦楽四重奏による新古典主義アルバム。ルーク・ハワードとナット・バーチプロデュース作品。(アルバム紹介の要約)
*無料配信アンコール
Kindling (part 2) https://twitcasting.tv/f:3699368336770832/movie/782536743
by invs
| 2023-12-09 10:27
| Nat Bartsch Trio