2024年 04月 27日
今夜は新潟、Samuli Mikkonen(サムリ・ミッコネン)ピアノ・ソロ公演 |
フィンランドの Samuli Mikkonen(サムリ・ミッコネン)によるピアノ・ソロ公演は、今夜新潟で行われる。古町にある Jazz Flash で 19:00 開場、19:30 開演だ。
昨晩、金沢公演はヴァラエティに富んだ演奏だった。ベースラインを繰り返しモチーフにするもの、右手の単音を中心としてそれをずっとキープしながらコードに変化を付けていくもの、音階の展開が連続して行われ、一つ一つがそのたびに高低をつけながら動いていくものなど幅が広かった。インプロの場合、ピアニストは割合自分の持ち味を活かして、公演日が異なっても似たようなフレーズを弾くことが多いが、Samuli は毎日かなり違ったフレーズを弾く。
また、ジャズ系のミュージシャンはブルーズ・コードを使いがちだが、Samuli は一公演あたりせいぜい一回か二回ぐらいしか使わない。ヨーロッパの匂いはするが、感覚として非ヨーロッパ、非キリスト教的ニュアンスがあるように思う。そのあたりはフィンランドのミュージシャンに共通してあるような気がする。
Samuli はその土地、その土地の雰囲気に鋭敏だ。横浜にいた時は「港」の、金沢にいる時は「前田家」を感じると言っていた。土地のスピリットに呼応するとでも言うのか、その隠れた力に反応している。毎日のライヴがかなり異なるのはそのせいかも知れない。
作曲・公演活動と平行して Oulu University of Applied Sciences(アウル応用科学大学)に 2005 年から 2023 年迄籍を置き、同大学最初のポップ & ジャズ部門統括責任者として活躍した。なるほど東京でのワークショップでの「講義」がうまかったわけだ。
Finnish Jazz Federation(フィンランド・ジャズ連盟)のサイト "Jazz Finland" (「ジャズ・フィンランド 」- フィンランド教育文化省支援)での Samuli 紹介文の一部より
ジャズ・ピアニスト兼作曲家のサムリ・ミッコネン (1973 年生まれ) は、北欧のジャズ・シーンで確立された名前だ。出生地 Jyväskylä (ユヴァスキュラ)の活気に満ちた音楽環境は彼の初期の成長に大きく貢献し、幼少期に質の高い音楽教育を受け、オーケストラでヴィオラを演奏し、自身のクラシック五重奏団のために作曲し、幼い頃から海外ツアーを行うことがでた。児童合唱団 Vox Aurea(ヴォックス・アウレア)の一員となり、やがて著名なジャズ・ピアノ教育者 Matti Laukkanen(マッティ・ラウカネン)の生徒となる。 3 歳からピアノの即興演奏を始めた彼は、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでジャズ音楽とクラシック作曲の両方をさらに幅広く学び、そこで修士号を取得して卒業した。
by invs
| 2024-04-27 09:45
| Samuli Mikkonen

