2025年 02月 21日
Hanne Vatnøy (ハンネ・ヴァットネイ) 、今晩は新潟公演、昨夜の東京公演の感想 |
ノルウェ―のシンガー・ソングライター Hanne Vatnøy (ハンネ・ヴァットネイ) 、今晩は新潟公演だ。新幹線で向かうが、一緒に来ている Maria は乗るのが初めてで「楽しみ」と言っていた。ノルウェーでは時折、高速鉄道の建設案が出るが、需要の問題などで立ち消えとなっている。人口が少ないのはメリット・デメリット両方ある。
昨夜の「晴れたら空に豆まいて」での東京公演は素晴らしいものだった。シンプルな Hanne と Maria 二人だけのステージで落ち着いた雰囲気で行われた。Hanne はステージに向かって左手にグランドピアノ、その前にシンセ、Maria はステージ右手にシンセと PC を置いて座って演奏した。
前回の日本公演が 10 年以上前だったこともあり、Hanne の歌の深みが増したような気がした。喜びや痛みを伴う経験などこの 10 年ほどの重さが彼女の歌に少なからず影響を与え、聴く者を魅了する。生まれて来る子をなくしたこと、癌で入院したことなど、ここ数年は特に大変だったことだろう。それにもめげず、持ち前の前向きな生き方を貫き通し、日本ツアーに漕ぎつけた。
ステージで 「人には fear(恐れ)があり、いつもそれと心の中で戦っているが、それに負けてはならない」という趣旨のことを語っていた。「人への愛が重要」(Hanne)だが、この愛は博愛に近いもので、それにより救われるという考えが彼女の根幹にあると思う。歌詞がポップによくある男女間の「あなたへの愛」といったものより、人間の普遍的な価値に重きを置いているのが Hanne の特徴だ。
by invs
| 2025-02-21 11:32
| Hanne Vatnøy


