2025年 09月 29日
ノルウェ―の Oddgeir Berg Trio(オッドガイ・バルグ・トリオ)、日本公演終了、公演感想 |
昨日の稲毛公演をもってノルウェ―の Oddgeir Berg Trio(オッドガイ・バルグ・トリオ)による日本公演は終了した。
最終日、バンドはとても一体感があるいい演奏を見せた。バランスもよく、音の分離がうまくできていた。稲毛の会場 Candy のよさが引き出されていた。
トリオは様々な特徴を持っているが、一つにはピアノの音色の面白さを挙げることができる。Oddgeir はピアノにエフェクト類を使い、多彩な音作りをしている。リヴァーブ(音の広がりを生む、残響)、ディレイ(音を一定時間遅らせてから再生する効果)といったものにフェーザー(音に周期的なうねりや揺れを加える効果)、ハーモナイザー(音に対して自動的にハーモニー = 和音 を生成する)、ディストーション(音を意図的に歪ませて力強さ・攻撃性を生み出す)を加えて、それらをフットペダルや手で操作している。
例えばバラードなどのゆっくりした曲にはハーモナイザーを、ロック的な激しい音にはディストーションを効果的に使う。普通、ジャズピアノはピアノの音をそのまま使うことが多いが、Oddgeir の場合はピアノをギター的に使う場合があり、エフェクト類が有効だ。
そうは言っても、そのあたりの効果音に勝るとも劣らないのは、彼の少しクラシカルな味のある旋律だ。特にバラードでのコード進行に合わせた、(エフェクト類を排除した)音の粒がはっきりと見える、流れるような演奏が秀逸だ。やはりこのような演奏はヨーロッパのバンドならではで、他の非ヨーロッパ圏の国々とは違う。
by invs
| 2025-09-29 11:07
| Oddgeir Berg Trio

