2025年 10月 21日
ノルウェ―のパーカッション・プレイヤー Terje Isungset(テリエ・イースングセット)全公演終了、最終柏公演感想 |
昨夜、柏 Nardis での公演は最後を飾るのに相応しいものだった。最初、ドラムから入ったのは全公演でこの日だけだ。リラックスして、しかししっかりとやろうという気持ちが自然と出たのだろう。他の日はすべて石のスレートをかすかに擦る、静かな始まりだった。
この最初の動きが全体の流れを作った。8 ビートだが、野性味のあるフロア・タムの連打とグラン・カッサの深い響きがだんだんと高まり、その二つのドラムに様々な装飾的なパーカッション類が加わって、Terje 特有のオーケストレーションができあがる。雷鳴とも地響きとも聴こえるグラン・カッサの通奏は、「ドラム」の音には聴こえない。同様に、シンバルを続けて鳴らし、それもシンバルに回転を加え出すと、音の波が幾重にも打ち寄せ陶酔感のある眩暈のような感覚に陥るが、これも「シンバル」には聴こえない。
そういう楽器がもっている特徴的な音を超えて、幽玄的とも言える実に面白い音の扱い方だ。
最後は口琴だけの演奏で終わった。パーカッショニストなのに口琴/息遣いで終わる。 Terje らしい。体裁にこだわらない、ホンモノの音楽 = 自然に従ったライヴだった。
by invs
| 2025-10-21 13:47
| Terje Isungset

