2025年 10月 25日
Florian Favre(フロリアン・ファーヴル)のピアノ・ソロ、今晩は山形の Noisy Duck、 Florian の出身地 Fribourg |
Florian Favre(フロリアン・ファーヴル)のピアノ・ソロ、今晩は山形の Noisy Duck で行われる。19:00 open、19:30 start だ。ツアー最終公演となる。

公演詳細
スイスより、ピアニスト Florian Favre (フロリアン・ファーヴル) 初来日公演
Florian の今回、日本初ツアーのテーマは Idantitâ(イダンティタ/彼の造語で「アイデンティティ」をもじったもの)だ。これは彼のアルバム・タイトルでもあり、スイス、Fribourg (フリブール/ベルンの南西 30 km にある/フランス語圏/ドイツ語ではフライブルグ/カトリック勢力が強い地域)出身で、そこで育った。昨日は彼の 39 才の誕生日で、記念すべき初来日コンサートが実現できた彼はさぞかし嬉しかったであろう。
公演で演奏した曲は彼が小さい時、家族と一緒になって歌った民謡などがモチーフとして使われている。そうした曲は Fribourg の歌(大部分は L'Accroche-Choeur のフォークロアの歌唱)として、演奏する自分の(解釈した)曲の前に、「イントロ」として少しばかりスマホで流した曲だ。演奏中彼がステージに置いた小さな三体の牛の人形は「スイス」の国の象徴として(牛が多い牧畜 - ミルク、チーズ - の国)、また演奏曲の一つ、牛飼いの男の曲は、低い収入で肉体労働をする彼らを立派に思う Florian の気持ちを表している。
L'Accroche-Choeur (「人を惹きつける合唱団」)の歌唱は教会讃美歌のように聴こえるが、それは同合唱団のある Fribourg がカトリックの一大拠点であることと無関係とは思えない。スイスは 2023 年スイス連邦統計局の調査(15 歳以上の居住者)によれば無宗教が全体の 35.6 %、カトリックが 30.7 %、スイス福音主義教会(プロテスタント)が 19.5% 、その他キリスト教が 6 % だ。現在スイスは無宗教化に向かっているらしいが、Fribourg は 16 - 17 世紀を通じて、スイスにおけるカトリックの教育・文化・信仰の要塞(カトリック改革の急先鋒、イエズス会がスイスで最初に入った都市)として機能したいきさつがあり、Fribourg 最大の教会、St. Nicolas 教会はイエズス会ではないものの、同会の「舞台」であった 。今の首都 Geneve(ジュネーヴ)がプロテスタントなのと対照的だ。
ヨーロッパ世界はキリスト教抜きでは話せないが、そういう歴史を知っておくといろいろな事柄の背景を理解するヒントになる。
by invs
| 2025-10-25 10:45
| Florian Favre



