2026年 03月 23日
スイスより、伝統と革新の「あわい」を探る Aba Trio(アバ・トリオ)初来日公演 |
スイスより、伝統と革新の「あわい」を探る Aba Trio(アバ・トリオ)初来日公演

ヴァイオリン、パーカッション、バス・マンドーラという編成で、「自然ヨーデル」の Jüüzli (ユーッツリ:スイス中部のムオータタール地方の自然ヨーデル。2 声または 3 声で歌われることが多く、アルプスの生活の中で育った、かなり土地に根ざした様式。ムオータタールのローカルな変種)や Zäuerli (ツォイェルリ:スイス北東部アッペンツェル地方の自然ヨーデル。歌詞なしで、ゆったり、低めの声域で、音を長く引き伸ばすのが特徴。中央スイス系の高く速いヨーデルと対照的)といったアルプスの古い声楽伝統を、独自の器楽言語へと置き換えている。
古い手稿譜や、Schottisch(ショティシュ)、Mazurka(マズルカ)、Ländler (レントラー)などの民俗舞曲に着想を得ながら、歴史的素材を現代的なテクスチュアの中に織り込んでいく。 その結果生まれるのは、土地に深く根ざしながらも、たえず新たな地平を求めてゆく響き。
故郷にしっくりとなじみながら、同時に旅の気配もたたえたスイス民俗音楽だ。
注:
自然ヨーデル(Naturjodel) これは歌詞のないヨーデル。意味を持つ言葉を歌わず、母音や音節だけで旋律を作る。スイスでは Jüüzli や Zäuerli がこの系統に入る。アッペンツェル観光局も、Zäuerli を「多声の、ことばを持たない自然ヨーデル」と説明。
普通のヨーデルとして今よくイメージされるものは、スイスの文脈ではしばしば Jodellied(ヨーデル歌曲) を指す。こちらは歌詞のある節と、ヨーデル風のリフレインが組み合わさった形。つまり、ふつうの歌の部分があって、そのあとに「ヨーデルっぽい」部分が来るタイプ。スイスの無形文化の解説でも、自然ヨーデルとヨーデル歌曲は別物として扱われている。
Schottisch、Mazurka、Ländler はヨーロッパの民俗舞曲だが、出自もノリも少しずつ違う。
Schottisch(ショティシュ)
19 世紀にヨーロッパ各地で広まったカップル向けの社交舞曲。名前は「スコットランド風」だが、現在知られる形はヨーロッパ大陸で広まった舞曲として扱われることが多い。2 拍子系で、ポルカほどせわしなくなく、わりと歩くように踊れるタイプ。 素朴で親しみやすい民衆舞曲という感じ。
Mazurka(マズルカ)
ポーランド起源の舞曲で、3 拍子なのが大きな特徴。足を踏み鳴らしたり、かかとを打ったりするようなリズム感があり、2 拍目にアクセントが来やすいのが有名。かなり即興性もある舞曲。 ショパンのピアノ曲で有名な「マズルカ」も、もともとはこの舞曲のリズムや気分を取り入れたもの。
Ländler(レントラー)
バイエルンやアルプス地方の伝統的なカップル舞曲で、こちらも 3 拍子。くるくる回ったり、腕を組み替えたりしながら踊る、田園的で牧歌的な雰囲気のある舞曲。後のワルツの前身の一つとしてもよく知られている。
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メンバー
Andreas Gabriel は、スイスの若い世代を代表する最も影響力あるフォーク・ヴァイオリニストの一人。歴史的なフィールド録音や異文化的な視点を手がかりに、新たな音楽の地平を切り開いてきた。民俗音楽の家庭に育ち、ルツェルンで学んだのち、現在はルツェルン音楽大学ジャズ&フォーク音楽研究所で講師を務めている。その力強さと濃密な表現で、シーンに大きな存在感を放つ。
スウェーデン生まれ、1996 年からスイスを拠点に活動する。既存のカテゴリーに収まらない音楽性で高く評価されている。エレクトリック・ベースの音響的・表現的可能性を大きく押し広げてきた。ECM レーベルのソロ・アルバム “Provenance”では、楽器をアコースティック空間との対話の中で再構想しており、その空間をソロ演奏における「第二のメンバー」と表現している。このアルバムにより、ハンブルクのエルプ・フィルハーモニー、ロンドン、イスタンブール、東京、テヘランなど世界各地の聴衆にその音楽を届けてきた。ソロで二回、Nik Bärtsch’s Ronin でも来日している。
ジャンルの枠を越えるリズム感覚と独自のサウンドスケープで知られる、世界的なパーカッショニスト。アフリカ、キューバ、ヨーロッパで研鑽を積んだのち、国際的に高く求められる演奏家となり、Andreas Vollenweider(アンドレアス・フォレンヴァイダー)、Paul Anka(ポール・アンカ)、Thierry Lang(ティエリー・ラング)、Nik Bärtsch’s Ronin(ニック・ベルチュズ・ローニン)、Michael Bolton(マイケル・ボルトン)、Mich Gerber(ミッヒ・ゲルバー)、Tarja Turunen(タリヤ・トゥルネン)らと共演してきた。モントルー・ジャズ。サンフランシスコ・ジャズ、ユーロジャズ・Mexico などの主要フェスティバルにも出演し、多数のアルバムや映画音楽の録音にも参加。Thierry Lang、Nik Bärtsch’s Ronin、Mich Gerber で Real & True 公演に出演。
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公演
6 月
24 水 千葉 柏 Nardis
25 木 千葉 稲毛 Candy
26 金 東京 代官山 晴れたら空に豆まいて
27 土 新潟 Jazz Flash
28 日 上越 ラ・ソネ菓寮
29 月 金沢 もっきりや
すべて 前売 4,000 円 当日 4,800円 drink 別 但し、上越のみ drink/cake 代別
すべて 19:00 open 19:30 start 但し、東京公演のみ 18:30 open/19:15 start opening act (スズメのティアーズ) / 20:30 start Aba Trio
公演のご予約お申込みはメール(ticket@spn1.speednet.ne.jp 宛て)或いは電話(090 1691 7988)にてお願いします。必ず、お名前(姓名)、住所(郵便番号も)、電話番号、希望日、チケット希望枚数をお知らせ下さい。尚、電話は聞き間違い、書き間違いなど起こり得ますので、できる限りメールでお願い致します。電話はつながり難い場合があります。メールでのご予約は、折り返し、チケットの有無、お支払方法をご連絡いたします。前売で売切れの場合は当日チケットを発行しませんのでご注意下さい。
チケットの注意事項(http://bigstream.main.jp/music/tickets.html )をご覧ください。
試聴
Schweizer Schottisch aus der Unspunnen-Sammlung (ウンスプンネン・コレクション- 資料集)に収められたスイスのショッティッシュ)
ウンスプンネン祭 は、1805 年と1808 年にスイスのインターラーケン近郊で開かれた伝統文化の祭典で、 アルプス地方の音楽、舞踊、衣装、民俗競技(石投げなど) を「スイス文化」として再発見・再評価する目的があった。 いわば「スイス民俗文化の再発見プロジェクト」。
ウンスプンネン・コレクションとはこの流れの中で、各地の民謡・舞曲・旋律を収集・記録したものが 「ウンスプンネン・コレクション(Unspunnen-Sammlung)」 。 内容としては: 古い舞曲の旋律 地方ごとの踊りのスタイル 楽譜や口承の記録などが含まれる。
主催 Office Ohsawa
協力 Disk Union
後援 在日スイス大使館
by invs
| 2026-03-23 09:43
| Aba Trio




