2026年 04月 05日
Alex Koo Trio、昨夜の上越公演の感想 |
いろいろなバンドとツアーするとそれぞれ面白い。だいたいツアー期間が長く、毎日公演が続くとバンドも変化を求めて違うことをし、或いは変化を意図せずとも自然と変化する。Alex Koo Trio の場合も各公演かなり異なり、それぞれ発見があって楽しい。
Alex は通常、オリジナル曲を演奏するが、昨夜の上越公演は不意を衝くように、一曲 Thelonious Monk(セロニアス・モンク)の曲が演奏された。それも公演前半、変拍子や転調が多いセットリストの中だったから、余計目立った。5 拍子とか、拍数をとるのが難しい曲に混じって至極「普通」の拍数の曲を演奏するのも、変化を与えるいい演出だと思う。PA を使わない演奏だった故に「古典的ジャズ」を披露したのかも知れない。
セットの後半、曲 "Jonass" (ヨナス)が演奏されると、一転、ステージは別種のムードに包まれる。子供の頃からの親友を交通事故で失うという、悲しい経験を昇華した素晴らしい曲だ。静かにピアノで始まるこの曲は、ブラシを使った、軽快だがもの悲しい、独特なドラミングにのってリズムを刻むが、ある瞬間スッと音が消える。その空白、音のなさがドラマを作る。
ああ、音楽というのは素晴らしいものだ、と改めて思う。
by invs
| 2026-04-05 15:49
| Alex Koo

