2026年 04月 13日
西山瞳、Real & True でインタヴュー |
4/18 からのトリオのスプリング・ツアーを控えた西山瞳に Real & True でインタヴューを行った。忙しい中、こちらの質問に西山は率直に答えてくれた。
音楽、そのカテゴリー、ジャズ、ピアノ、アルバム、業界、日本、欧米など話題は多岐に亘った。以下、その中よりポイントとなる部分を中心にご紹介する(文責 大沢)。
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* クラシックからジャズに転向したということですが、きっかけは何だったのでしょう。
高校 2 年の時、それまでやっていたクラシックからヘヴィメタルに移った。その後にジャズになった。ジャズにこだわりはあるが、(ジャズという方法の根幹の)外側は何でもいい。例えば、ヘヴィメタルはギターの都合で曲の作り方が変わるが、ジャズは違う。ヘヴィメタルの影響は今もある。
ジャンルに縛られない演奏をするのがいい。でもそういうものは日本に少ない。ここに来て若い人は自由に聴いているが。
* ジャンルを分けることについてどう思いますか。
カテゴリー分けはビジネス面から見てしょうがないと思う。ただ、ミュージシャンとしては必要ない。自分の音楽を「ヨーロッパ・ジャズ」とか「女のジャズ」と呼ばれることは嫌いだ。自分にしかないヴォイスを得るのが目標だ。考え方はヨーロッパ的だ。今の日本の音楽は洋楽に「文化的着替え」を行ってやっているが、自分はしたくない。日本は媒体(メディア)とミュージシャンの考えが乖離している。
* 西山さんにとって音楽とは? ピアノとは?
音楽とは息をすることだ。ないと(メタファーとして)死と同じだ。コロナの時も自宅から自分の音楽を配信していた。「人に届ける」ことが大事。自分のためにしている。ピアノがなくても音楽はなくてはならないものだ。たとえ音楽の仕事がなくても、同様だ。7 年前に眼の病気になった。角膜ジストロフィー(角膜変性症)で医者から失明すると言われた。日本では珍しい病気だそうだ。それに加えて、左耳が難聴にもなった。今は何とか過ごしているが。そういうこともあるが、音楽は必要だ。
* “DOT” などアルバムは予めコンセプトを決めて制作されますか、或いはコンセプトは特に考えないで制作されましたか。
コンセプトはわりと考えて作る。"DOT" はメタルと木管がコンセプトだ。ピアノは「グレイ・エリア」(管楽器などと違って、一音一音の音程が決まっていて間の音が出ない/微分音がないなど)があるが、そういう意味で対極にある木管と合わせてやっている。コンセプトとしては「暗め」(転調がはっきりしないなどの傾向)が "DOT" で、「明るめ」(ビッグバンドが演奏するブルーズが一つ)が "ECHO" だ。
*経歴はすばらしいものですが、重荷になることはありませんか。
そういうことはない。自分の過去を振り返ってみると、時代がよかったというのがある。レコード会社が新人ミュージシャンを探していた。彼らにお金もあった。私のような変わり種が入っていく余地があった。スウェーデンでレコードを出した後、アメリカの作曲コンペに出たのが 30 才の時だった。ヨーロッパのデビューでそういうレッテルが貼りついた後に、それを払拭できるアメリカのコンペで入賞できてよかった。年齢的に賞をとっていくのは最後にしたかった。
*日本のジャズの特徴というのはあるのでしょうか。ヨーロッパだと日本のノイズとか伝統音楽のからみで取り上げられることが多いですが、それ以外のコンテンポラリー・ジャズは日本から外に出て行かないのでは?西山さんはスウェーデンからCDを出したり例外なのでは?
それは難しい問題だ。日本のジャズで何か特徴的な大きなムーヴメントになっているものはない。個々人レベルでは特徴というのはあるが。日本のジャズはやはりコピーが多い。ジャズで留学するといってもヨーロッパは数人で、アメリカばかりだ。アメリカ寄りと言っていい。でもお客さんはここのところ違ってきている。
== 最近の AI の進出についてはどのように考えていますか。
これに対抗できるのはライヴしかないのでは。
ツアー詳細
by invs
| 2026-04-13 13:33
| 西山瞳


