2026年 04月 20日
Black Sabbath が 1968 年に登場した当時のイギリスでの反応 |
Black Sabbath が 1968 年に登場した当時のイギリスでの反応がどうだったかを見ると、「新たなこと」に対する人々の反応がわかる。これは Black Sabbath や他のバンド、他のジャンル、引いては芸術的・アート的な社会現象全般に言えることだが、「新たなこと」が「いいこと」に確定していくには時間がかかる。
大多数の人々は往々にして否定的、或いは「わからない」が、ごく一部が熱狂的に歓迎する。それが新たな芸術・アートが始まる時に起こることだ。もちろん、すべてのことがそういうパターンを辿るということではない。「ほんもの」になるものを「最初期に見つける」のは、た易いことではない、
そういう例として Black Sabbath への初期反応を挙げる。
1. 聴いた人々は次のように反応したと伝えられている。
沈黙や戸惑い(どう反応してよいかわからない)
短調のリフや音量に対する不安感
そのヘヴィさへの魅了
いわゆる「悪魔の音程(トライトーン)」による有名な ”Black Sabbath” 冒頭リフは、当時の聴衆にとって実際に不気味に感じられた。
2. 批評家:当初は概して否定的
イギリスの音楽誌(たとえば、音楽新聞の Melody Maker や New Musical Express)は、初期には概して否定的な反応を示した。
よく見られた評価は:
「うるさすぎる」、「粗野」、「音楽的でない」
ブルースやプログレッシブ・ロック(まだ 1968 年にジャンルとしてこの言葉はないが、そのような音楽が出始めた)に比べて洗練を欠く
ほとんど反芸術的
つまり批評家たちは、彼らの音楽を理解するための枠組みをまだ持っていなかったのだ。
3. 労働者階級の若者:強い共感
特に工業地帯の労働者階級の若者たちは強く共感した。
ヘヴィさと反復が現実感に合っていた
戦争・恐怖・疎外といった暗いテーマが響いた
サウンドが工業的な生活環境の空気と一致していた
彼らは分析するというよりも、直感的に感じ取った。
4. 他のミュージシャン:関心と影響
ミュージシャンたちはむしろ敏感に反応した: 歪みやリフ構造の新しい使い方に興味を持った者もいれば、ブルーズロックの極端な延長と見なす者もいた。彼らの間でも、それがすぐに「新しいジャンル」として認識されたわけではない。
by invs
| 2026-04-20 08:33
| 「その他」の重さ


