2026年 05月 15日
スイスの Akku Quintet (アック・クインテット)、今夜、東京代官山公演、昨日の稲毛公演 |
スイスの Akku Quintet (アック・クインテット)は今夜、東京代官山の「晴れたら空に豆まいて」で公演だ。
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スイスの Akku Quintet (アック・クインテット) ニューアルバム・ワールド・プレミア公演
Akku Quintet の "Akku" は、ドイツ語・スイス・ドイツ語圏でよく使われる略語で、もともとは Akkumulator(蓄電池・バッテリー) の略だ。英語の “battery” に近い。 つまりバンド名には、 エネルギーの蓄積、充電、電流的なリズム、ミニマルなフレーズ・リズム反復による駆動感などが籠められている。
一見、淡々と曲が進行しているように聴こえるが、ここかしこに徐々ではあるが確実に力が蓄積していく。力の蓄積も普通の 4 拍子、8 拍子などではなく、頻繁に変拍子或いは拍の強弱を移して(よくある「期待」される場所ではなく)行われる。拍を追っていても、どこが「頭」かなかなかわからない。ズレの意外性が新鮮だ。一曲の終わり方も、静かにふいと途切れるように終わることも多く、ここにも驚きが隠されている。
バンド全体としては「ストイシズム」、感情に飲み込まれず、理性的な演奏を感じさせる。例えば、ドラムは印象としては手数が多いのとは逆で、遊びは少なく単一方向に進む。シンバル演奏も少ない。ギターはソロ的フレーズを除いて、同じフレーズの反復が多く、ピアノやサックスとのハーモニーが多い。ピアノも打楽器的な弾き方や繰り返しフレーズが多く、それだけで際立つようなことはあまりない。サックスが一番多くメインのメロディを吹くが、やはり他の楽器とのハーモニーなり、調和的構造を提供する場合が多い。全体としてロング・トーンが多い印象だ。
しかし、これらを「単純」と見て欲しくないのだが、各楽器が多層構造でストイックに絡まり出すと、俄然、バンド全体が大きな意味を持ちだす。ここが多分最も大事なところだ。一つ一つの「部分」を抑制することにより、「全体」を際立たせる。各楽器の綿密な自己抑制がバンドの総合力を生む。その中でループなどのエレクトロニクスに頼らない、人間が行う「反復」がもつ陶酔性が重要な味となって押し寄せる。
by invs
| 2026-05-15 10:52
| Akku Quintet


