2007年 04月 05日
Alamaailman Vasarat(アラマーイルマン・ヴァサラット) とジャンル分け |
Real & True Live Series ではフィンランドやノルウェーのアーティストの出演が多い。これは別に意図したわけではなく、「世界の先端」を歩むミュージシャンを探していった結果としてそうなったまでだ。常にパイオニア精神を持ち続けて音楽に取り組んでいくのはたやすいことではない。ともすれば、「生活のため」或いは単に「疲れて」音楽領域のエッジにとどまれないアーティストも多い。先端にとどまるためには実験精神が必要であり、リスクもとらねばならない。
そういう意味で、Alamaailman Vasarat (アラマーイルマン・ヴァサラット)は特筆に価する。ジャンル分けが無意味だということを音楽をもって実証している。だいたい、フィンランドの国の中でさえ、彼らをどのジャンルに入れるか不明だ。もちろん、ジャンル分けというのは本来音楽の本質とは相容れないものだが、音楽を言葉で「紹介」したり、「レヴュー」したりするのにそれを避けて通るには相当の表現力が必要だ。普通は「何々(他のバンドやアーティストの名前)風」、「ロック・ポップ・ジャズ・クラシック」或いは更に細かなジャンル名を使うことになる。
ところが、Alamaailman Vasarat はバンド結成以来一貫したジャンル分けができていない。フィンランドのいろいろな音楽関係サイトを覗いてみればすぐに分かるが、あるところでは「ロック・ポップ」、あるところでは「ワールド・ミュージック」、またあるところでは「へヴィー・メタル」とされている。実際、ワールド・ミュージックでヨーロッパのヒットチャート入りを果たしたこともあれば、ステージに興奮した客が上がってきてメタル・バンド公演のような状況になったこともある。
Alamaailman Vasarat自身の言葉によれば、彼らの音楽は "kebab-kosher-jazz-film-traffic-punk-music with a unique Scandinavian acoustic touch" (ユニークなスカンジナヴィアのアコースティックな雰囲気をもったケバブ・コシャー・ジャズ・フィルム・トラフィック・パンクミュージック)らしい。ケバブは中近東だし、コシャーはユダヤだから、これはワールド・ミュージックだろうが、そこにジャズもパンクもあって、それがアコースティック風になっているということだ。どこにもロックやメタルという言葉は出てこないが、ライブを見ると、ロックのドライブ感やメタルのハードさも十分感じられるので、ここはバンド一流の「おふざけ」表現と見ておくのが適当だと思う。
フィンランドではジャズ系音楽業界が主催するフェスにも出演したことがあるが、ステージ近くで踊り狂ってヘッドバンギングをしていた数組の男女がいるかと思えば、席にじっと座って静かに聴いていた客もいた。別に普段からジャズクラブで演奏しているわけではない(フィンランド国内でも演奏回数は少ないので、日本で彼らのライブを見ることができるのは相当貴重だ)し、他のジャズ・ミュージシャンと頻繁にセッションしているわけでもない。彼らの音楽は一度聞けばそのユニークさがわかるのだが、聞いてみないで「書かれたものだけを読んでいる」状態だと、融通無碍のジャンル寄せ集め系のバンドのように誤解してしまう。実際は、徹頭徹尾芯のある、強烈に個性的なグループだ。だいたいチェロだけを弾くメンバーが二人もいて、ギターもベースもいない編成だが、ライブを見ればたちどころになぜそうなっているのかわかるだろう。
これほどライブを見ないと分からないバンドもいない。
そういう意味で、Alamaailman Vasarat (アラマーイルマン・ヴァサラット)は特筆に価する。ジャンル分けが無意味だということを音楽をもって実証している。だいたい、フィンランドの国の中でさえ、彼らをどのジャンルに入れるか不明だ。もちろん、ジャンル分けというのは本来音楽の本質とは相容れないものだが、音楽を言葉で「紹介」したり、「レヴュー」したりするのにそれを避けて通るには相当の表現力が必要だ。普通は「何々(他のバンドやアーティストの名前)風」、「ロック・ポップ・ジャズ・クラシック」或いは更に細かなジャンル名を使うことになる。
ところが、Alamaailman Vasarat はバンド結成以来一貫したジャンル分けができていない。フィンランドのいろいろな音楽関係サイトを覗いてみればすぐに分かるが、あるところでは「ロック・ポップ」、あるところでは「ワールド・ミュージック」、またあるところでは「へヴィー・メタル」とされている。実際、ワールド・ミュージックでヨーロッパのヒットチャート入りを果たしたこともあれば、ステージに興奮した客が上がってきてメタル・バンド公演のような状況になったこともある。
フィンランドではジャズ系音楽業界が主催するフェスにも出演したことがあるが、ステージ近くで踊り狂ってヘッドバンギングをしていた数組の男女がいるかと思えば、席にじっと座って静かに聴いていた客もいた。別に普段からジャズクラブで演奏しているわけではない(フィンランド国内でも演奏回数は少ないので、日本で彼らのライブを見ることができるのは相当貴重だ)し、他のジャズ・ミュージシャンと頻繁にセッションしているわけでもない。彼らの音楽は一度聞けばそのユニークさがわかるのだが、聞いてみないで「書かれたものだけを読んでいる」状態だと、融通無碍のジャンル寄せ集め系のバンドのように誤解してしまう。実際は、徹頭徹尾芯のある、強烈に個性的なグループだ。だいたいチェロだけを弾くメンバーが二人もいて、ギターもベースもいない編成だが、ライブを見ればたちどころになぜそうなっているのかわかるだろう。
これほどライブを見ないと分からないバンドもいない。
by invs
| 2007-04-05 14:49
| Alamaailman Vasarat

