2007年 09月 18日
Jacob Young Group (ヤコブ・ヤング・グループ) - TUC公演初日 |
昨日、Jacob Young Group (ヤコブ・ヤング・グループ) の初日公演が東京のTUCで行われた。ステージに向かって左手からJacob, 正面左側にVidar、その右隣にMathias、後方に Mats、そして右手奥に Jon というポジションをとったバンドを満員の会場が温かく迎えた。
11月リリースの新アルバムと第一作目のアルバムの両方からの選曲に加え、Jacob の二つのソロ作から一曲づつ演奏された。静かだが芯があり、インプロが十分に展開されながらも決して飽きさせない。やはり錚々たるメンバーがなせるわざだろう。小さな音にもぶれがなく、筋が通ったクリアな響きがすべての楽器から発せられる。メンバーの年齢はさまざまだが、みな熟達した腕前であることがすぐにわかる。
Jacob はアコースティックとエレクトリック・ギターを曲によって使いわけながら、叙情的な、でも「泣かせてやろう」という変な見栄がまったくない、透明感の高い音を出していた。全体のアンサンブルでリードの役割を持つトランペットやサックスとのからみや、どちらかが他のバックにまわるときの切り替えなど、細かなところまで神経が行き届いた、よく練られた楽曲が気持ちいい。こういうところにはJacob の作曲家としての才能が光っている。
Jacob が「伝説的ドラマー」と紹介した Jon Christensen はビートを刻むよりも、リズムの裏をかいたような演奏によって、構築されたJacob の作曲にわざと揺さぶりをかけていた。一見、放縦とさえ言える様なパーカッション的アプローチによって、バンド全体を「遊んで」いるかのうような、とても面白い演奏だった。スネア・ドラムを素手で叩いたり、ドラム・スティックによる変わったシンバルワークなど見所も多い。
今夜はTUC二日目で最後の公演となる。百聞は一見に如かず。是非ご覧いただきたい。
(写真:前沢春美)
11月リリースの新アルバムと第一作目のアルバムの両方からの選曲に加え、Jacob の二つのソロ作から一曲づつ演奏された。静かだが芯があり、インプロが十分に展開されながらも決して飽きさせない。やはり錚々たるメンバーがなせるわざだろう。小さな音にもぶれがなく、筋が通ったクリアな響きがすべての楽器から発せられる。メンバーの年齢はさまざまだが、みな熟達した腕前であることがすぐにわかる。
Jacob はアコースティックとエレクトリック・ギターを曲によって使いわけながら、叙情的な、でも「泣かせてやろう」という変な見栄がまったくない、透明感の高い音を出していた。全体のアンサンブルでリードの役割を持つトランペットやサックスとのからみや、どちらかが他のバックにまわるときの切り替えなど、細かなところまで神経が行き届いた、よく練られた楽曲が気持ちいい。こういうところにはJacob の作曲家としての才能が光っている。
Jacob が「伝説的ドラマー」と紹介した Jon Christensen はビートを刻むよりも、リズムの裏をかいたような演奏によって、構築されたJacob の作曲にわざと揺さぶりをかけていた。一見、放縦とさえ言える様なパーカッション的アプローチによって、バンド全体を「遊んで」いるかのうような、とても面白い演奏だった。スネア・ドラムを素手で叩いたり、ドラム・スティックによる変わったシンバルワークなど見所も多い。
今夜はTUC二日目で最後の公演となる。百聞は一見に如かず。是非ご覧いただきたい。
(写真:前沢春美)
by invs
| 2007-09-18 12:32
| Jacob Young