2008年 03月 28日
Nik Baertsch (ニック・ベルチュ) - 日本茶 |
Nik Baertsch (ニック・ベルチュ) の自宅を一度訪れたことがある。ツューリッヒの中心市街より少し離れたところだ。玄関から入るとすぐに堂々としたグランドピアノが置いてある。そしてその隣の部屋、右奥がダイニングルームだ。ここには大型のガラスケースがあり、中に日本茶と急須などの茶道具が大事そうに並べられている。ニックは大の日本茶好きなのだ。訪れたときは朝だったが、すでにお茶が淹れられていた。
一度、東京でのRonin の公演の合間に、おいしい抹茶と茶菓子をいただける店に行ったことがある。丁寧に淹れられた濃い緑のお茶を飲んで、しばし浮世を忘れた。彼一流のやり方で鍛えられた精神と肉体にとってかけがえのない休息になったのだろう、後で「あの店でのひと時が素晴らしかった」と言われた。
日本人の多くが忘れてしまったライフスタイルや考え方が、ヨーロッパのミュージシャンの実生活に溶け込んでいる。決して表面的なファッションとして好んでいるわけではない。
ニック・ベルチュの音楽の土壌に「日本」が染み入っている。それをも含めて我々は彼の音楽を聞いているのだ。
一度、東京でのRonin の公演の合間に、おいしい抹茶と茶菓子をいただける店に行ったことがある。丁寧に淹れられた濃い緑のお茶を飲んで、しばし浮世を忘れた。彼一流のやり方で鍛えられた精神と肉体にとってかけがえのない休息になったのだろう、後で「あの店でのひと時が素晴らしかった」と言われた。
日本人の多くが忘れてしまったライフスタイルや考え方が、ヨーロッパのミュージシャンの実生活に溶け込んでいる。決して表面的なファッションとして好んでいるわけではない。
ニック・ベルチュの音楽の土壌に「日本」が染み入っている。それをも含めて我々は彼の音楽を聞いているのだ。
by invs
| 2008-03-28 15:32
| Nik Baertsch's Ronin